“したが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シタガ
語句割合
42.1%
14.5%
14.5%
12.5%
5.4%
2.7%
2.3%
1.2%
1.0%
0.8%
0.8%
0.4%
0.2%
下描0.2%
0.2%
0.2%
服従0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
順從0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知りたかったのだ。あとは発送簿はっそうぼの数量を逆にしらべてゆくと、あの箱を積んだ日、したがってあれを製造した日がわかるという順序なんだ
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
が、かれ年月としつきつとともに、此事業このじげふ單調たんてうなのと、明瞭あきらかえきいのとをみとめるにしたがつて、段々だん/\きてた。かれおもふたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ガチョウはこんどもこの忠告にしたがおうとしました。けれども高くのぼろうとしますと、息ぎれがして、まるでむねがはりさけそうです。
年頃になるにしたがつて、弥勒像の性格だ。二年前の話だが、十九の年に見合ひして、近村の豪農の息子と結婚することになつたのだ。
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
ちんはここに畏くも我上帝が、正義を行っておそれざる法官と、恥辱を忍んで法にしたが皇儲こうちょとを与えられたる至大の恩恵を感謝し奉る」
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
まさ秋霜しうさうとなるとも檻羊かんやうとなる勿れと此言や男子だんしたる者の本意ほんいと思ふはかへつて其方向をあやまるのもとにしてせいは善なる孩兒がいじも生立にしたがひ其質を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されどもほしいままに謝張を殺し、みだりに年号を去る、何ぞ法を奉ずると云わんや。後苑こうえんに軍器を作り、密室に機謀を錬る、これぶんしたがうにあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しやく釈につくるの外、たくを沢、驛をえきつくるぞくなり、しかれども巻中えきたくの字多し。しばらくぞくしたがうて駅沢に作り、以梓繁しはんはぶく。省字せうじは皆古法こほふしたがふ。
武蔵の騒がしいことを聞くと、武芝は近親では無いが、一つ扱つてやらう、といふ好意で郎等らうどうしたがへて武蔵へおもむいた。武芝は喜んで本末を語り、将門と共に府に向つた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此の四は是れ學を修め、身を立て、功を成し、徳に進まんとするものの、眼必ず之に注ぎ心必ず之を念ひ、身必ず之にしたがはねばならぬところのものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
日本書紀にほんしょき神功じんぐう皇后の巻にいわく、「神のおしうることありて曰わく、『和魂にきみたま王身みついでしたがいて寿命みいのちを守らん。荒魂あらみたま先鋒さきなして師船みいくさのふねを導かん」 ...
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
みづから一の目的もくてきさだめ、万障ばんしやうはいし、終生しうせいてつその目的点もくてきてんたつせんとつとむるが如きは不信仰ふしんこう時代じだい行為こうゐなりき、しゆめいしたがひ、今日こんにち今日こんにちげふす、今日こんにち生涯しやうがいなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
われはこの生客せいかくの前にて、我身の上の大事を語らるゝを喜ばねど、二人は親しき友なるべければと自ら思ひのどめて、遲れがちしたがひ行きぬ。
われはその姿勢態度を見て、直ちにそのジエンナロなるを知りぬ。ジエンナロは驀地まつしくらに走りて、曾て憩ひし白壁の家に向へり。我は心ともなく、その後にしたがひ行きぬ。
それはほんの下描したがきで終ってしまう……彼女にだけは一種の言語をもっていそうな気のする「巨人の椅子」……そんな一方の老嬢のさまざまな姿だけは、私が実際にそれらを見て
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
家督に直すわけに參りません、何處かへ嫁にやることになりませう、自分の生んだ娘ですから、女房のお春には、兎角の不服もあることでせうが、世間の義理にはしたがはなければなりません
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
イエスのこういう行為またはこういう事件は何々とある旧約の言にしたがわせんがためなりとあって
官費の教育をけたかはりに、長い義務年限が纏綿つきまとつて、否でも応でも其間厳重な規則に服従したがはなければならぬ、といふことは——無論、丑松も承知して居る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それこそ古語に謂ゆる『之を立つればここに立ち、之をみちびけば斯にしたがい、之をやすんずれば斯に来り、之を動かせば斯に和らぐ。其の生や栄え、その死や哀む』
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
道にしたがいて南に行き、三ノ瀬へ下る処から東に折れて、下り気味に三町も行くと、平な稍や広い笹原の鞍部が竜バミ谷に向って、豁然と開けている。下の方に落葉松の林なども見える。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
願ふ所心にしたがひてつねに歓喜を生ぜむ、と。されば宜しく天下の諸国をして各々七重塔一区を敬ひ造り、並に金光明最勝王経・妙法蓮華経各十部を写さしむべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
趣向は専らいくさと恋なり、みな一主人にしたがってその営利のために働く、もし主人過分にもうけてうったえらるれば死刑に逢う。
何事でも、私は只自分の氣の向ふ所、心の欲する所に順從したがうて之を行うて差支はない。其行が過失であらうと、罪惡であらうと、少しも懸念することはいらない。
我信念 (旧字旧仮名) / 清沢満之(著)