したが)” の例文
『人死亡みまかる時に、若くはわなきて自らしたがひ、或は絞きて殉はしめ、及びあながちにゆきし人の馬を殉へるが如き旧俗は、皆悉くとどめよ』
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
此の四は是れ學を修め、身を立て、功を成し、徳に進まんとするものの、眼必ず之に注ぎ心必ず之を念ひ、身必ず之にしたがはねばならぬところのものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
もし、各宗各派の教義にしたがうとしても、この基礎知識の了解があれば、大変楽であろうと思います。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
殉死の場合には或いは自ら進んで身を供したものもあろうが、多くは嫌がるものを絞殺してこれにしたがわしめたものらしい。いずれにしてもこれは明らかに死者に対する人身御供である。
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
犬烏あつまむ。天皇此のいざによぶ声を聞きて、心に悲傷いたみす。群卿にみことのりして曰く、それ生くるときにめぐみし所を以て亡者なきひとしたがはしむ。これ甚だいたきわざなり。それ古風といへども良からずば何ぞ従はむ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
今より以後、謀りてしたがはしむることを止めよ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)