“愛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あい25.7%
め23.4%
いと16.5%
かな5.9%
いつく4.6%
めで2.2%
を1.9%
めぐ1.5%
カナ1.5%
は1.3%
う1.3%
いつくし1.1%
ラブ0.9%
お0.7%
え0.7%
おし0.7%
うつく0.6%
あひ0.6%
いつ0.6%
いとお0.6%
ウツク0.6%
メグ0.6%
うるは0.4%
まな0.4%
アイルランド0.4%
ラヴ0.4%
ヲ0.4%
をし0.2%
アムウル0.2%
あや0.2%
がな0.2%
あいす0.2%
あどけな0.2%
い0.2%
いとし0.2%
いとほ0.2%
うるわ0.2%
ええら0.2%
この0.2%
なさけ0.2%
はし0.2%
めず0.2%
めづ0.2%
めづら0.2%
めて0.2%
やさ0.2%
アイ0.2%
アモオル0.2%
ハ0.2%
メ0.2%
メデ0.2%
?0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世界(せかい)の植物(しょくぶつ)を愛(あい)する人(ひと)たちで、おそらく、わたしを知(し)っていないものはあるまいね。わたしは、南(みなみ)の温(あたた)かな島(しま)の林(はやし)の中(なか)で育(そだ)ちました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ああ、委(くわ)しくここに写さんも要なけれど、余が彼を愛(め)づる心のにわかに強くなりて、ついに離れがたきなかとなりしはこの折なりき。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
誰か、私を愛(いと)しがって呉(くれ)る人はないか、七月の空に流離の雲が流れている、私の姿だ。野花を摘み摘みプロヴァンスの唄を唄った。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
孤独な国の、一人々々は、釘づけになつてゐるやうなものだと考へる。如何なる戦争も、やぶれてこそ、愛(かな)しく哀れでもあると思へた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
そこで毎日、その親たちをよろこばせ、その愛(いつく)しみをうけているいい子をみつけるたんびに、そのためしのときがみじかくなります。
また心憂(う)き事侍(はべ)りき、その大臣の娘座(おわ)しき、色(いろ)容(かたち)愛(めで)たく世に双人(ならぶひと)なかりき、鑑真(がんじん)和尚の、この人千人の男に逢ひ給ふ相座(おわ)すと宣(のたま)はせしを
東京から大阪へ來ると東京の商業はまるで子供の惡戲(いたづら)だと云ふやうな氣がするといふ事から説き起して、大阪の人の時を愛(を)しみ、金を崇ぶ事を語り
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
容止(みかほ)墻(たかく)岸(さかしくて)、音辞(みことば)俊(すぐ)れ朗(あきら)かなり。天命開別(あめみことひらかすわけの)天皇(天智天皇)の為に愛(めぐ)まれたまふ。長(ひと)となるに及びて弁(わいわい)しくて才学(かど)有り、尤(もっと)も文筆(ふみつくること)を愛(この)む。詩賦(しふ)の興(おこり)、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
古代日本語の習慣で言ふと「愛(カナ)しき何某」、もつと古い言ひ方だと、語根風になつたかなしを用ゐて「愛(カナ)し何某」と言ふ所だ。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ここに天皇、大山守の命と大雀の命とに問ひて詔りたまはく、「汝等(みましたち)は、兄なる子と弟なる子と、いづれか愛(は)しき」
思わず釣りこまれてどもった与吉はッとして眼をあげたとたん、大柄な殿様の顔が、愛(う)いやつとでも言うようにニッコリ一笑したのを見た。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かの新婦(はなよめ)——即ち大聲(おほごゑ)によばはりつゝ尊き血をもてこれと縁(えにし)を結べる者の新婦——をしてその愛(いつくし)む者の許(もと)に往(ゆ)くにあたり 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
感情の南方地帯に属するもの、即ち所謂「情緒」は、それ自ら愛(ラブ)の本有感である故(ゆえ)に、博愛や人道やの、すべての柔和なる道徳情操を基調している。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「勉励も非常だが、第一いかに軍人は生命(いのち)を愛(お)しまんからッて、命の安売りはここですと看板もかけ兼ねん勢いはあまりだと思うね」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かつがつも六 いや先立てる 愛(え)をしまかむ。 (歌謠番號一七)
彼は実に生を愛(おし)まざりしに非ず、欲せざりしに非ず、彼は惰夫(だふ)が事に迫りて自ら縊(くび)るるが如き者に非ず、狂漢が物に激して自ら腹を劈(さ)くが如きに非ず
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
愛(うつく)しと吾(わ)が念(も)ふ妹(いも)は早(はや)も死(し)ねやも生(い)けりとも吾(われ)に依(よ)るべしと人(ひと)の言(い)はなくに 〔巻十一・二三五五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
青柳家(あをやぎけ)の門(かど)踏(ふ)まぬ時(とき)なり、糸子(いとこ)が愛(あい)らしき笑顏(ゑがほ)に喜(よろ)こび迎(むか)へて、愛(あひ)らしき言葉(ことば)かけらるゝ時(とき)には、道(みち)に背(そむ)かば背(そむ)け世(よ)の嗤笑(ものわらひ)にならばなれ、君故(きみゆへ)捨(す)つる名(な)眞(しん)ぞ惜(を)しからず
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
愛(いつ)くしみに満ち充ちた心を持って、裏口から誰も気の付かないうちに、さっさと帰って行ってしまった。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
歌津子は空を仰いだり彼らの歌に耳をすまして微笑(ほほえ)んだり、今買った京人形を愛(いとお)しんだりして歩いていた。
青草 (新字新仮名) / 十一谷義三郎(著)
靡(ナミ)く藻の愛(ウツク)し配(ツマ)と語らはず別れし来れば……霊あはゞ君来ますやと……たまぼこの道来る人の亭(タ)ちとまりいかにと問はゞ答へやるたつきを
この珍貴(ウヅ)の感覺(サトリ)を授け給ふ、限り知られぬ愛(メグ)みに充ちたよき人が、此世界の外に、居られたのである。郎女は、塗香(ヅカウ)をとり寄せて、まづ髮に塗り、手に塗り、衣を薫るばかりに匂はした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
「我は愛(うるは)しき友なれ二七こそ弔ひ來つらくのみ。何ぞは吾を、穢き死(しに)人に比(そ)ふる」といひて、御佩(みはかし)の十掬(つか)の劒を拔きて、その喪屋(もや)を切り伏せ、足もちて蹶(く)ゑ離ち遣りき。
柳生宗矩(むねのり)殿の弟子として、又右衛門という但馬守殿の通称を、譲られた位の愛(まな)弟子故と——今一つは、例の河合又五郎の一件に、助太刀をしてもおるし、一期の晴れの場所故、一生の思出として
寛永武道鑑 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
(北の旅の春の夕べ港のほとりに宿泊すれば、愛(アイルランド)の海辺の風景は旅人の愁いを消すに価する。雲と水がはるかに広がる眺望の果てに、青山がかすかに見えるのはまさに蘇州(スコットランド)である。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼らはその時二人いっしょに医者の門を出て、晩飯を食いながら、性(セックス)と愛(ラヴ)という問題についてむずかしい議論をした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此世の中に向けての遠慮は、たゞの役者でなく、大櫓(オホヤグラ)の座元(ザモト)の後継者である彼の場合、もつと重く掛つて来た。江戸歌舞妓の歴史を愛(ヲ)しむ二老人にとつては、堪へられぬものがあつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一箇人(いつこじん)として己の為に身を愛(をし)みたまへと謂ふのではなく、国家の為に自重し給へと願ふのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
が、驚いたと同時に私は、いよいよ彼にもその愛(アムウル)の相手が出来たのだなと思うと、さすがに微笑せずにはいられませんでした。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
奥から子供を愛(あや)している女中の声が洩れて来た。夫人が誰かと話している声も聞えた。客は女らしい、華(はな)やかな笑い声もするようである。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ま愛(がな)しみ寝(ね)らく愛(はし)けらくさ寝(な)らくは伊豆の高嶺(たかね)の鳴沢(なるさは)なすよ」(三三五八或本歌)などでも東歌的動律だが、この方には繰返しが目立つのに
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
よく人に馴(なれ)てはなはだ愛(あいす)べきもの也。こゝかしこに持あるきしがその終(をはり)をしらず。
いかに殿様がああおっしゃって下さればとて、あの泣き叫ぶ城下の人々、先の短い老人や愛(あどけな)い女子供を、どうして、城とともに見殺しにすることができましょうか。
『はい!』と愛(い)ちやんが叫(さけ)びました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
甲寅の歳、航海一条の口書に比する時は、雲泥(うんでい)の違というべし〔死に際して、なお口実の可否を論ず、これ死を愛(いとし)まずして、名を愛む所〕。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
秋の霜夜の冷えまさりて草野の荒れ行く頃といへば、彼の兎すら自己が毛を咬みて挘りて綿として、風に当てじと手を愛(いとほ)しむ、それには異(かは)りて我〻の、纔に一人の子を持ちて人となるまで育てもせず
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
こひこひてあへる時だに愛(うるわ)しきことつくしてよ長くと念(も)はば (同)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あんたごたるひとはもう愛(ええら)しかとも何ンとも思っておりまッせん。
容止(みかほ)墻(たかく)岸(さかしくて)、音辞(みことば)俊(すぐ)れ朗(あきら)かなり。天命開別(あめみことひらかすわけの)天皇(天智天皇)の為に愛(めぐ)まれたまふ。長(ひと)となるに及びて弁(わいわい)しくて才学(かど)有り、尤(もっと)も文筆(ふみつくること)を愛(この)む。詩賦(しふ)の興(おこり)、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
姉は物も言わんで、微笑(ほほえ)んで、彼(あ)のうるんだ愛(なさけ)の籠る眸(ひとみ)で、二郎を打眺(うちなが)めている。二郎は姉の袂(たもと)にしかと縋(すが)り付いたまま、もうもう決して決して、放さないと決心したのである。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ま愛(がな)しみ寝(ね)らく愛(はし)けらくさ寝(な)らくは伊豆の高嶺(たかね)の鳴沢(なるさは)なすよ」(三三五八或本歌)などでも東歌的動律だが、この方には繰返しが目立つのに
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
頓(やが)て彼れ衣嚢(かくし)を探り最(いと)太(ふと)やかなる嗅煙草(かぎたばこ)の箱を取出(とりいだ)し幾度か鼻に当て我を忘れて其香気を愛(めず)る如くに見せ掛(かく)る、去(さ)れど余は兼(かね)てより彼れに此癖あるを知れり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
汝はわが汝の愛(めづ)る樹の下(もと)にゆきてその葉を冠となすを見む、詩題と汝、我にかく爲(する)をえしむればなり 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此の辺(あたり)にかうよろしき人の住むらんを今まで聞えぬ事はあらじを、此(こ)は都人の三七三つ山詣(まうで)せし次(ついで)に、海愛(めづら)しくここに遊ぶらん。
塵居(ちりゐ)の御影(みかげ)、古渡(こわた)りの御經(みきやう)の文字(もじ)や愛(めて)しれて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
送りけるが彼の十兵衞の娘お富お文は揃(そろ)ひも揃ひし容貌(きりやう)にて殊に姉のお文は小町(こまち)西施(せいし)も恥(はぢ)らうばかりの嬋妍(あでやか)もの加之(そのうへ)田舍(ゐなか)育(そだ)ちには似氣(にげ)もなく絲竹(いとたけ)の道は更なり讀書(よみかき)も拙(つたな)からず最(いと)愛(やさ)しき性質成れば傍輩(はうばい)女郎も勞(いた)はりて何から何まで深切(しんせつ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
カツテ私(ワタシ)ハ、愛(アイ)ノ哲人(テツジン)、ヘエゲルノ子(コ)デアッタ。哲学(テツガク)ハ、知(チ)ヘノ愛(アイ)デハナクテ、真実(シンジツ)ノ知(チ)トシテ成立(セイリツ)セシムベキ様(サマ)ノ体系知(タイケイチ)デアル、ヘエゲル先生(センセイ)ノコノ言葉(コトバ)、一学兄(イチガッケイ)ニ教(オシ)エラレタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
貌(かほばせ)めでたく膚褐(かち)いろなる裸裎(らてい)の一童子の、傍に立ちてこれを看るさま、愛(アモオル)の神童に彷彿(はうふつ)たり。人の説くを聞くに、この境(さかひ)寒(さむさ)を知らず、數年前祁寒(きかん)と稱せられしとき、塞暑針は猶八度を指したりといふ。
是に其妻牟久(ムク)の木ノ実と赤土(ハニ)とを、其夫に授け給えば、其木ノの実を咜(クイ)破り、赤土を含みて唾き出し出し給えば、其大神呉公を咋破りて唾出すと思して、御(ミ)心に愛(ハ)しく思して、寝(ミネ)ましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
首里主(スンヂヤナシ)愛(メ)で、君(キミ)の愛(メ)で
女神殿(ヰナグメガナサ)は、君(キミ)の愛(メデ)(?)。男神殿(ヰキガミガナサ)は、首里殿愛(スンヂヤナシメデ)。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
京大所蔵『竹屋文書』の中、日野資愛(?)卿より竹屋殿に宛てた消息に
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)