“めて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
右手96.5%
馬手2.1%
右掌0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くうを斬ると編笠の侍は、右手めての鉄扇に力をくれて、旅川周馬の顔をハタキつけた。こうなっては孫兵衛も、大事をとっていられない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太郎太刀を「薙刀なぎなたの如く」ふりかざし、馬手めて弓手ゆんで当るを幸いに薙ぎ伏せ斬り伏せ、たてざま横ざま、十文字に馳通はせとおり、向う者のかぶとの真向、よろいの袖、微塵になれやと斬って廻れば、流石さすがの徳川勢も
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
突如、あたゝかき手は来つて梅子の右掌めてしかと握れり、彼女かれは総身の熱血、一時に沸騰ふつとうすると覚えて、恐ろしきまでに戦慄せんりつせり、額を上ぐれば、篠田の両眼は日の如く輝きて直ぐ前にかゝれり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
塵居ちりゐ御影みかげ古渡こわたりの御經みきやう文字もじめてしれて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)