“こっち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此方76.8%
此地4.3%
是方2.6%
東京2.6%
此処1.3%
此家0.9%
当方0.9%
以来0.9%
当地0.9%
忽地0.9%
大阪0.4%
吾々0.4%
上方0.4%
以往0.4%
以後0.4%
右手0.4%
当家0.4%
我軍0.4%
我邦0.4%
是処0.4%
本邦0.4%
機関室0.4%
此岸0.4%
此村0.4%
此来0.4%
江戸0.4%
汽車0.4%
警察0.4%
金沢0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のようにからかう勇気がなくなり、此方も巡査の様子を見詰めていると、巡査はやはりだまったままわたくしの紙入を調べ出した。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
𤢖の一件がにかかるのと、二つには何と無しに此地の方へ足が向いたと云うに過ぎないのである。けれども、彼女は酔っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と言って来ますし……生家の母からは、また……是非是方へ帰って来いなんて……真実に、親達は、ず自分の子の方のことを考えてますよ。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
病院に這入ったり何や彼やで遣い果し、浜でも富貴楼の御夫婦が御親切になすって下さったが、東京親戚も有りますから、それを力にりますると
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此身お前をだいて毎日々々の部屋(勧進元)に相撲の稽古を見にた、その産婆さんの彼処じゃ湊の稽古場は此処の方じゃと、指をさして見せたときには
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
長「婆さん、お願いだからおも己のことを此家の人達へしょにしていてくんなせえ……これは己のさい時守をしてくんなすったお礼だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちょっと当方に話があるんだが——だからよ、大工でも建具でも、何でもそうだが、職人てものは気性でね、ことに左官なんて、れ物を扱う職は、気性一つなんだ——
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いきなり(目は一つだけか。)と言われてから以来、ほんとうに大師匠だと恐入って、あとあとまでも、しくく、さしのない処でさえあれば、話すのを、按摩も、そっちこっちから
忽地何人加点筆 忽地として何人点筆
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もう少しコセコセしたところのない浮世離れた、大阪の言葉で言おうなら「ぞこぬけた」ところがあったっていいじゃないか。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
親父も海老蔵という落語家で親代々の上方の芸人だったが、大阪の育ちに似げなく話し口があっさりとしていて上品だった。大阪の特色である尾籠なことや淫猥なことも、プツリとも口にしなかった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
どうも怪訝しいと言う近所界隈の取沙汰じゃ……吾々もドウモそこいらが臭いような……事件の起りはその辺ではないかと言いたいような気持がするが
この一件が片付き兼ねる……下手人がわからぬとなると吾々は元よりの事、御主人の松倉様まで、十手捕縄を返上せにゃならぬかも知れぬと言うので、松倉十内様は今のところ青息吐息
お酒だけは、上方がよかった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
十数年以往文壇と遠ざかってからはや無関心になったが、『しがらみ草紙』や『めざまし草』で盛んに弁難論争した頃は
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
駕「何処だか少しも見当が付きませんが、おい/\、先刻左に見えた土手の燈火が、此度右手に見える様になった、おや/\右の方の森が左になったが、そうすると突当りが山谷の燈火か」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武「御免小間物屋孫兵衞さんのお当家かえ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『また明日の新聞が楽しみだ、これで敗戦だと張り合いがないけれど我軍の景気がよいのだから同じ待つにも心持ちが違うよ。』おみと帰ってしまえばは娘二人と吉次のみ
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
うう朝鮮か……東学党ますます猖獗……なに清国が出兵したと……。さあ大分おもしろくなッて来たぞ。これで我邦も出兵する——戦争になる——さあもうかるぜ。お隅、前祝いだ、も一つ飲め
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
それが五里淵の赤い崖に突き当って、非常な勢で落ちて行く。どうして、この水瀬が是処の岩から向うの崖下まで真直に突切れるものではない。それに澄んだ水の中には、大きな岩の隠れたのがある。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
千「人の形に成って居るような草の根だというが、私は知らないけれども、誠に少ないもので、本邦へも余り渡らない物だけれども、其のお薬をおさまにべさせる事もできないんだよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ヘエ。そんなもんですかね。ヘエ。成る程。親方がそこまで云うんなら私等あ手を引きましょうが、しかし機関室の兄貴達に、先に手を
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鉄繩の架橋 が此岸の山の岩から向う岸の山の岩へ括り付けてあって其橋へブランコになって人が向うへ渡って行くというに過ぎなかったのでしょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「よっぽど此村へは来なかったネ。」
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
長「いつぞやは種々御馳走を戴きまして、それから此来体がいので、碌に仕事をいたしませんから、棚も木取ったばかりで未だ掛りません」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
元は田舎の百姓での少さい時江戸へ出て来て、荒物屋を始めると火事で焼けて、間もなく親父が死んだものですから、母親が貧乏の中で私を育ったので
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ははは 汽車がたうとうなゝめに列をよこぎったので
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「君の新聞に書かれる前に、警察の手で引っぱたけば一も二もなかったんだが、すっかり手を廻しくさって……口を揃えて新聞記事を事実無根だとすんだ」
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
旦那を残し、坊やはその時分五歳でね、それを連れて金沢へ帰ると、さっぱりしてその居心のかったっちゃあない。坊もまた大変に喜んだのさ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)