“気性”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣性
読み方割合
きしょう84.8%
きっぷ9.1%
さが3.0%
スピリット3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白雲は沈黙してしまいましたが、しかし物はわからないながら、この女の気性きしょうには、たしかに面白いところがあると思いましたから
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ちょっと当方こっちに話があるんだが——だからよ、大工でえくでも建具たてぐでも、何でもそうだが、職人てものは気性きっぷでね、ことに左官なんて、れ物を扱う職は、気性一つなんだ——
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しなやかにたわむ、クニャクニャした気象のひとだったら、どうか我慢も出来たであろうが、お八重さんが、サックリした短所も長所も、江戸ッ子丸出しの気性さがだったのだから
あの気性スピリットだから、攘夷派が二三度攻撃したからって、それで恐入ってしまうような弱気ウイークネスな男じゃない……入関禁制の布令ふれを聞くと、ケチのついた荷など引きとれねえというんで
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)