“当方”のいろいろな読み方と例文
旧字:當方
読み方割合
こちら54.5%
こっち18.2%
とうほう9.1%
こちとら9.1%
とうかた9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまじないの為とか思召しましょうが、当方こちらでは真面目に取りますから左様そう思召し下さいまし……雪や、雪、一寸ちょっとお出で
当方こっちは掛値なしの小銭払底なのだから、然らば他の乗客相手の取引で車掌に釣銭の出来るのを待つ外なしと観念して、後部座席に着いた。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
遠駆とおがけの一ばん試合じあいで、勝敗しょうはいめることは当方とうほうで、のぞむところ、たしかに承知しょうちした。さらば、すぐそちらでもおしたくを」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「久兵衛さん、お前は心掛けがよくねえから、このくれえのいた事はけえって気つけかもしれねえが、当方こちとらあその贋元にせげんにちょっと心当りがあろうというもの——。」
此所ここに書いてありますよ。——同人幼少にて勤向つとめむき相成りがたく当方とうかたへ引き取り五カ年間養育致候縁合そろえんあいを以てと」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)