“勤向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つとめむき85.7%
つとめむ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅費をもらって、勤向つとめむきの都合をつけて貰って、病後の身体を心持の好い温泉場で静養するのは、誰にとっても望ましい事に違なかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蘭軒には文化七年二月より文政九年三月に至る「勤向つとめむき覚書」があり、其嗣子榛軒しんけんには嘉永五年十月二十一日より十一月十九日に至る終焉の記があるのみである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「そうか」と、また暫く無言でしたが、「お前も知っている通り、おれは勤向つとめむきのことでは人に批難をされるようなことはしないがね。ただ家庭のことで、かれこれいわれると困るのでなあ。」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)