“勤番者”の読み方と例文
読み方割合
きんばんもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あたりまえさ。この暑さじゃあ、大抵の者はうだってしまわあね。どうでこんな時に口をあいて見ているのは、田舎者か、勤番者きんばんもの陸尺ろくしゃくぐらいの者さ」
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
旗本はおろか、勤番者きんばんものですら、吉原を知らない者はないし、湯女ゆなを相手に、江戸唄の一節ぐらいは弾く者が多い。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深更しんこうよりものしずかで、いずれよからぬ場所へ通う勤番者きんばんもののやからであろう、酔った田舎いなか言葉が声高におもて通りを過ぎて行ったあとは、また寂然ひっそりとした夜気があたりを占めて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)