“勤番”の読み方と例文
読み方割合
きんばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは勤番きんばんのお侍でもなく、御三家あたりの御家中でもなく……左様、やはり、お江戸の旗本衆のお若いところ」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ソコデ私の父は二十年前に死んで居るのですけれども、私の兄が成長ののちに父のするような事をして、又大阪にいっ勤番きんばんをして居て、中津には母一人で何もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
きざみ煙草の荷をかついで江戸市中の寺々や勤番きんばん長屋を売り歩いているのであるから、その収入は知れたもので、このままではびんの白くなるまで稼ぎ通したところで
放し鰻 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)