“きんばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勤番77.8%
錦幡11.1%
錦旛11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ソコデ私の父は二十年前に死んで居るのですけれども、私の兄が成長ののちに父のするような事をして、又大阪にいっ勤番きんばんをして居て、中津には母一人で何もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
見ると、城市の門まで、道は塵もとめず掃き清められ、たちまち、彼方から錦幡きんばん五色旗をひるがえして、一簇ひとむれの人馬がすすんで来る。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あのひらめく錦旛きんばんの下に、いま馬を休めて、静かに、わが陣を睨めまわしておる物々しい男こそ、つねにわが軍を悩ましぬく顔良である。なんと見るからに、万夫不当な猛将らしいではないか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)