“湯女”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆな97.4%
やつ2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山中の湯泉宿ゆやどは、寂然しんとしてしずまり返り、遠くの方でざらりざらりと、湯女ゆなが湯殿を洗いながら、歌を唄うのが聞えまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのご機嫌を見計らって、取りまきの湯女ゆなのおかんとお千代が、しきりに浅草の景気をそそったので、つい、かごを四つあつらえてしまった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、湯女ゆなのお駒に家を持たせて、屋敷をけがちになってからは、よけいにあの眼が、あの眉が、いつも自分をめまわしている気がした。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり、最も世俗的なものであり、風流人の顔をしかめさせた湯女ゆな的な、今日のパンパン的現実の線で大衆にアッピールしていたものであったに相違ない。
“歌笑”文化 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
小山田庄左衛門は人も知つてゐる通り、赤穂浪人の一人で、討入の前夜湯女ゆなとこに泊つて、覚えずぐつすり寝込んで、勢揃ひに洩れたといふ男である。
「おぬしの買った女はなんという湯女やつだっけ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)