“湯槽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆぶね95.9%
ゆおけ3.1%
ゆつぼ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつかも銭湯で帽子シャッポをかぶり、股引をはいたまま、あわや湯槽ゆぶねへ入ろうとして評判になったし、裸で涼んでいてフイと用事を思い出し
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「夏でなければこの温泉へは這入はいれません。今頃這入るには、あれ、あすこにある湯槽ゆおけみ取って、別にかすのです」
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
起きても、羽織すら用意して来なかったので、内湯に行ったのである。広いという程でないけれど、澄み切った礦泉が湯槽ゆつぼに溢れている。足の爪尖つまさきまで透き通って見ることが出来る。
渋温泉の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)