“浴場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふろ16.7%
へや16.7%
ゆどの16.7%
よくじよう16.7%
よくぢやう16.7%
バス16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体じゅうが青み掛かって白い。綽号あだなを青大将というのだが、それを言うと怒る。もっともこの名は、児島の体の或る部分を浴場ふろで見て附けた名だそうだから、怒るのも無理は無い。児島は酒量がない。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
犯人はまず化粧部屋の戸をあけ、つづいて浴場へやのガラス戸をあけ更に流し場を通つて、初江の浸つている浴槽のそばまで行つたのだ。
殺人鬼 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
甲乙ふたり噴飯ふきだして、申し合したように湯衣ゆかたに着かえて浴場ゆどのに逃げだしてしまった。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
さだめし舊石器時代きゆうせつきじだい人類じんるいは、身體しんたいをふくといふことはしなかつたので、身體しんたいよごれて不潔ふけつだつたでせうが、新石器時代しんせつきじだいいたつては、よし浴場よくじようはなかつたとしても
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ひとつでない、ふたつでもない。三頭みつ四頭よつ一齊いつせいてるのは、ちやう前途ゆくて濱際はまぎはに、また人家じんかが七八けん浴場よくぢやう荒物屋あらものやなど一廓ひとくるわになつてそのあたり。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あげくの果は驪山宮りさんきゅうという宏大もない宮殿の中に、金銀珠玉をちりばめた浴場バスを作って、玉のような温泉を引いて、貴妃ヤンと一緒に飛び込んで……お前とオーナラバ、ドコマデモオ……と来たね
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)