“前途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆくて45.8%
ぜんと23.4%
さき15.0%
むこう7.5%
ゆくさき2.8%
まえ1.9%
むかう0.9%
ゆきさき0.9%
ゆくすえ0.9%
コース0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はたと、これに空想の前途られて、驚いて心付くと、赤楝蛇のあとを過ぎて、を織る婦人小家も通り越していたのであった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つて、案内れた。前途一條も、宇宙ふ、それさへまたりしきるに、る/\、一歩もれく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前途の見越しがつかぬから、それだけで満足の出来よう道理がない……とお国はシンミリした調子で、柄にないジミな話をし始めた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ツンと横を向く、脊がと高くなった。かなぐって、その手巾をはたとつや否や、て、前途へつかつか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とせい/\、ると、きか、へながら、真黒に、大理石のやうな押据えて、前途る。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これは無くてはなるまい。あの、火薬庫を前途にして目黒へ通う赤い道は、かかる秋の日も見るからに暑くるしく、並木の松が欲しそうであるから。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つはい。……前途りに、見込んで、勾配しい其處から、母屋正面縁側に、薄明りの掛行燈るばかり。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つてよう……前途いたのに、道草をするは、とがさして、燒芋屋振返ると、へた見返つた、のまゝに、いて、こくり/\ととさうな懷手居睡りする。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その時かれは二十二歳であったが、郷党みな彼が前途の成功をしてその門出を祝した。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あのS・O・S小僧が颱風や、竜巻や、暗礁をこの船の前途招寄せる魔力を持っちょる事が、合理的に証明出来るチウならタッタ今でもあの小僧を降す
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)