“縁側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんがわ81.1%
えんがは16.9%
ヴェランダ1.4%
ゑんがは0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八重は夜具を敷く前、塵を掃出すために縁側えんがわの雨戸を一枚あけると、皎々こうこうと照りわたる月の光に、樹の影が障子しょうじへうつる。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「つい、長居ながいして。」と、おしょうさんは、あいさつして、縁側えんがわてから、にわのさるすべりを、ほめてかえりました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
当人が自慢するほどあって眺望ちょうぼうはかなり好かったが、縁側えんがわのない座敷の窓へ日が遠慮なく照り返すので、暑さは一通りではなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——建築は普通の書院づくりではあるが、屋根の勾配や縁側えんがわの工合などは、近頃の建築に見られない大様おおようないい味を見せている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
けんくらいの入口には納涼台すずみだいでも置いたような黒い汚い縁側えんがわがあって、十七八の小柄な女が裁縫さいほうをしていた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
御禮おれいひたいほどの心持こゝろもちで、掃除さうぢんだひやりとした、東向ひがしむき縁側えんがはると
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もんいたと思ふとちひさな足音あしおとがして、いきなりお縁側えんがはのところで「さいなら!」などゝ言つてゐます。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
宗助そうすけおもしたやうがつて、座敷ざしき雨戸あまどきに縁側えんがはた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
巡査じゆんさ縁側えんがは坐蒲團ざぶとんこしけたとき勘次かんじかご脊負せおつたまゝくびれてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
或る日の縁側えんがはすわらせた學校友たちの一人をうつしてみたかん板につひにうつすりとそれらしい影像えいぞうあらはれた。
尨大ぼうだいな身体を、寝台から、ムクムクと起すと、上草履うわぞうりを突っかけて、朝の快い空気に吸い付けられたように、縁側ヴェランダに出た。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二階の縁側ヴェランダに置いてある籐椅子には、燃ゆるやうな蒲団クションが敷いてあつて、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示してゐるやうだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
母が青年と話してゐるときには、よく自分一人その場を外して、縁側ヴェランダに出て、其処にある籐椅子に何時までも何時までも、坐つてゐることが、多かつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
二階の縁側ヴェランダに置いてある籐椅子とういすには、燃えるような蒲団クションが敷いてあって、此家の主人公が、美しい夫人であることを、示しているようだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
尨大な身体を、寝台から、ムクムクと起すと、上草履を突つかけて、朝の快い空気に吸ひ付けられたやうに、縁側ヴェランダに出た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
赤硝子戸、赤き卵の累々るい/\とつまりたる函縁側ゑんがはに見ゆ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)