“葭戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしど93.8%
あしど6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古ぼけた葭戸を立てた縁側のには小庭があるのやらないのやら分らぬほどなの中に軒の風鈴しく鳴り虫がに鳴いている。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それから壁には何百とも知れぬ講談の速記本がつまつてゐる。最後に古い葭戸のかげには梅干を貼つた婆さんが一人、内職の花簪へてゐる。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
けた入口の格子戸も、乃至はまだ葭戸にも変らない、格子戸の中の古ぼけた障子の色も、すべてがいつもと変らないばかりか、家内もやはり日頃のように
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)