“咳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せき61.3%
15.8%
しわぶき9.7%
しわぶ3.2%
がい2.8%
しはぶき2.6%
しはぶ2.2%
ぜき1.1%
せきばらい0.9%
つぶや0.2%
ワラ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は眼をませてその言葉を繰り返した。弱い苦しそうな声で、そして力のないをした。貞吉も同意見らしく何も言わなかった。
汽笛 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
魚屋がいている。可哀そうだなあと思う。ついでに、私の咳がやはりこんな風に聞こえるのだろうかと、私の分として聴いて見る。
交尾 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
してお孝が出た。輪曲ねて突込んだ婀娜な伊達巻の端ばかり、袖をって着流しの腰も見えないほどしなやかなものである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
き、がっしりした、脊低反身で、仰いで、指を輪にして目に当てたと見えたのは、柄つきの片目金、拡大鏡をがったのである。
で、すぐに自分の座へ戻りかけるかのような物腰に見えた時、秀吉は、一声して、自分の膝に三法師君が在ることを——
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はて、だ、とひながら、けようとして、をすると、めて心着いたらしく、げた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
少しく離れゐたりしベアトリーチェは、を含み、さながらに殘るかのジネーヴラの最初のを見てきし女の如く見えき 一三—一五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
新泉はそ知らぬ顔をしていたが、悠二郎はてれくさくなってでたりそらをしたりした。おまえと新泉の二人に望みをかけている。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
スポンと栓を抜く、を一つすると、これと同時に、鼻がり、眉が引釣り、額のれるかとむや、が光る。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一羽のが、彼と母とのく声に交えて花園の上でき始めた。すると、彼の妻は、親しげな愛撫の微笑を洩らしながらいた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「衆人熙々トシテ大牢ヲ享クルガ如ク、春、臺ニ登ルガ如シ。我獨リ怕兮トシテ、嬰兒ノ未ダハザルガ如ク、レテ歸スル所ナキガ如シ。俗人昭々トシテ我獨リキガ如ク、俗人察々トシテ我獨リ悶々タリ。……」
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)