“一声”のいろいろな読み方と例文
旧字:一聲
読み方(ふりがな)割合
ひとこえ54.8%
いっせい27.4%
ひとこゑ9.7%
いつせい6.5%
こえ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一声”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 能楽 狂言10.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸8.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いやいや、そうではなかった。——一声ひとこえたかくいなないたこまのすがたが、忽然こつねんとそこへあらわれたがため。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その拍子ひょうしに彼の口からは、叫ぶともうめくとも形容出来ない、苦しそうな声が一声ひとこえあふれて来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一声いっせい高く竹のるる音して、勢いよく燃え上がりし炎は足を焦がさんとす、されどおきなは足を引かざりき。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
身には襤褸らんるまとうとも心ににしきの美を飾りつつ、しばらく自活の道を立て、やがて霹靂へきれき一声いっせい
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
坊主ばうずが、たがひ一声ひとこゑうぐひすふくろふと、同時どうじこゑ懸合かけあはせた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『……言附ことづけは、いぬでは不可いかぬ。時鳥ほとゝぎす一声ひとこゑかせろ。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
乳虎にうこ一声いつせい高く吠えて藪中さうちうにはか物騒ものさわがし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「隠せよ」と叫ぶ一声いつせい。児等はただ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
紙を通して障子の彼方かなたに、ほの白いその俤が……どうやらいて見えるようで、固くなった耳の底で、天の高さ、地の厚さを、あらん限り、深く、はるかに、星の座も、竜宮のともしび同一おなじ遠さ、と思うあたり黄金こがねの鈴を振るごとく、ただ一声こえ、コロリン、と琴が響いた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)