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一声
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ひとこゑ
ふりがな文庫
“
一声
(
ひとこゑ
)” の例文
旧字:
一聲
旗野の
主人
(
あるじ
)
は
血刀
(
ちがたな
)
提
(
ひつさ
)
げ、「やをれ
婦人
(
をんな
)
、
疾
(
と
)
く覚めよ」とお村の
肋
(
あばら
)
を
蹴返
(
けかへ
)
せしが、
活
(
くわつ
)
の
法
(
はふ
)
にや
合
(
かな
)
ひけむ、うむと
一声
(
ひとこゑ
)
呼吸
(
いき
)
出
(
い
)
でて、あれと驚き
起返
(
おきかへ
)
る。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そは
承
(
う
)
けがたき事」と
打
(
うち
)
かたぶき打かたぶきするほどに、又も
一声
(
ひとこゑ
)
二声
(
ふたこゑ
)
うちしきれば、「あれが声を
郭公
(
ほとゝぎす
)
とや。いかにしてさはおぼしつるぞ、いとよき
御聞
(
おんき
)
きざま」
すゞろごと
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「をぢさん」と
一声
(
ひとこゑ
)
を発することを敢てしたのは、女主人イレエネ・ホルンであつた。
祭日
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
ねむたげな桜
並木
(
なみき
)
を
一声
(
ひとこゑ
)
の
汽笛
(
きてき
)
の音がつつ走りけり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
一声
(
ひとこゑ
)
の
江
(
え
)
に横たふや
時鳥
(
ほととぎす
)
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「うむ、」と
一声
(
ひとこゑ
)
、
摚
(
だう
)
と
枯蘆
(
かれあし
)
に
腰
(
こし
)
を
落
(
おと
)
して、
殆
(
ほと
)
んど
痙攣
(
けいれん
)
を
起
(
おこ
)
した
如
(
ごと
)
く、
足
(
あし
)
を
投出
(
なげだ
)
してぶる/\と
震
(
ふる
)
へて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『……
其
(
そ
)
の
言附
(
ことづけ
)
は、
犬
(
いぬ
)
では
不可
(
いか
)
ぬ。
時鳥
(
ほとゝぎす
)
に
一声
(
ひとこゑ
)
啼
(
な
)
かせろ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
坊主
(
ばうず
)
が、
互
(
たがひ
)
に
一声
(
ひとこゑ
)
。
鶯
(
うぐひす
)
と
梟
(
ふくろふ
)
と、
同時
(
どうじ
)
に
声
(
こゑ
)
を
懸合
(
かけあ
)
はせた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“一声”の意味
《名詞》
鳴き声や警笛などの音が1回だけ鳴ること。ひとこえ。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“一声”で始まる語句
一声長歎