“痙攣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいれん74.3%
ひきつ17.5%
ひきつけ2.6%
ひっつ1.2%
ひきつり0.6%
しび0.6%
さしこみ0.3%
しびれ0.3%
つりかが0.3%
つりかゞ0.3%
ひきつれ0.3%
ひっつり0.3%
ひつつ0.3%
ひッつ0.3%
ふる0.3%
ふるい0.3%
ふるへ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、彼女は小刻みにぶるぶると体を震わし、唇のあたりには微かな痙攣(けいれん)さえ見える。これはただごとではない、と直感したので
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
キャラコさんが、そうたずねると、佐伯氏は、急にキュッと頬(ほほ)の肉を痙攣(ひきつ)らせ、なんともいえない暗い顔をしておし黙ってしまった。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
不圖したら今日締切後に宣告するかも知れぬ、と云ふ疑ひが電の樣に心を刺した、其顏面には例の痙攣(ひきつけ)が起つてピクピク顫(ふる)へて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
その少し落ち窪んだ目のまわりがときどきぴくぴくと痙攣(ひっつ)れるようだったが、私にはそれが何物かに脅かされてでもいるように見えてならなかった。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
また二ヤードほど距てて蛇に覘わるる鼠を見しに、痙攣(ひきつり)て大苦悩したが、蛇を追い去って見れば鼠は死にいたりと。
竜太郎の身体のどこかがキュッと痙攣(しび)れる。しかし、恐怖の感じは、まるっきりなかった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それがどうしても堪えられなくなって、昼から温石(おんじゃく)などで凌(しの)いでいたが、日が暮れると夜の寒さが腹に沁み透って来た。かれは痙攣(さしこみ)の来る下腹をかかえて炉のそばに唸っていた。
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「めっきり記憶がなくなってしまった。俺の頭はどうかしている。いやいや頭ばかりではない、身体全体がどうかしている。精力がない! 虚茫(うつ)けてしまった。……はっきり覚えていることといえば、その時の痙攣(しびれ)一つだけだ」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
思はず傍にあつたグロキシニアの真赤な花を抓みつぶした——鏡の中に一層(ひときは)強く光つてゐた罪悪の結晶が血のやうに痙攣(つりかゞ)んだ五つの指の間から点々と滲み出る。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
傍(そば)からのぞけば、顔(かお)が痙攣(ひきつれ)たり、冷(つめ)たい脂汗(あぶらあせ)が滲(にじ)み出(で)たり、死(し)ぬる人(ひと)の姿(すがた)は決(けっ)して見(み)よいものではございませぬが、実際(じっさい)自分(じぶん)が死(し)んで見(み)ると、それは思(おも)いの外(ほか)に楽(らく)な仕事(しごと)でございます。
単なる渋紙の痙攣(ひっつり)としか見えないだろう。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
胸がぐつとしめつけれれて、喉が急に痙攣(ひつつ)つてしまつたのである。
道化芝居 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
「ちょいと、」と梅次は、痙攣(ひッつ)るばかり目を睜(みは)って膝をずらした。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう意識を失いかけて、昏倒(こんとう)していた傷負(ておい)の若い浪人は、兵庫のことばと、手燭の明りに、又びくびくと全身の肉を痙攣(ふる)わせて
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに手足に痙攣(ふるい)が来て、吃逆(しゃっくり)をするような真似をひとつすると、それで縡(ことぎ)れてしまった。
何の魔か、飽くなき慾の痙攣(ふるへ)もて
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)