“ふる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フル
語句割合
顫33.5%
慄14.2%
揮12.7%
震8.8%
旧7.5%
古7.1%
振6.6%
奮3.4%
篩1.5%
戦0.9%
舊0.7%
故0.6%
陳0.4%
降0.3%
掉0.3%
悸0.2%
戦慄0.2%
戰0.2%
布留0.2%
触0.1%
慓0.1%
震動0.1%
顛0.1%
沸流0.0%
夫婁0.0%
慴0.0%
探0.0%
揮毫0.0%
撼0.0%
攣0.0%
痙0.0%
痙攣0.0%
簸0.0%
降雨0.0%
陳腐0.0%
額0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不圖したら今日締切後に宣告するかも知れぬ、と云ふ疑ひが電の樣に心を刺した、其顏面には例の痙攣(ひきつけ)が起つてピクピク顫(ふる)へて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかも陰二月暮れの北風はまだ雪と霜に研(と)がれて身をきりさいなんだ。爺はがたがた歯を慄(ふる)わせつつ街外れの市場をうろつき廻った。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
後事(こと)露(あら)われ夫惧(おそ)れて妻を離縁したと載せ、スプレンゲルはある人鬼がその妻を犯すを睹(み)、刀を揮(ふる)うて斬れども更に斬れなんだと記す。
と思(おも)ふと、立(た)つ泡(あは)が、雪(ゆき)を震(ふる)はす白(しろ)い膚(はだ)の爛(たゞ)れるやうで。……園(その)は、ぎよつとして、突伏(つきふ)すばかりに火尖(ひさき)を嘗(な)めるが如(ごと)く吹消(ふきけ)した。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
新人が立ち、旧人は趁(お)われ、旧(ふる)い機構は、局部的に壊(こわ)されてゆく。そしてまた局部的に、新しい城国が建ち、文化が創(はじ)められて来た。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ごんごろ鐘(がね)もあの爆弾(ばくだん)になるんだねえ。あの古(ふる)ぼけた鐘(かね)が、むくりむくりとした、ぴかぴかひかった、新(あたら)しい爆弾(ばくだん)になるんだね。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
もっとも孔は垂直ではなく、途中から横にそれているので、井戸を覗いた感じではなく、勇気を振(ふる)えば中へおりて行くこともできる。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ことに、既に長き旅路に勞(つか)れたる我をして、嚢中(のうちう)甚だ旅費の乏しきにも拘らず、奮(ふる)つてこの山中に入(い)らしめたる理由猶一つあり。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
次に現場の踏査に移り、慎重に視察した揚句、署長にそう言って屍体のあった周囲(まわり)二メートル平方の広袤(ひろさ)を、充分に灰を篩(ふる)わせた。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
平田は上を仰(む)き眼を合(ねむ)り、後眥(めじり)からは涙が頬へ線(すじ)を画(ひ)き、下唇(したくちびる)は噛まれ、上唇は戦(ふる)えて、帯を引くだけの勇気もないのである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
またラ・サンネルラ及びラルカの家長(いへをさ)、ソルダニエーリ、アルディンギ、及びボスティーキ等のその舊(ふる)きがごとく大いなるを見たり 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
骨董レコードの本当の値打は、電気吹込みの新しいレコードを聴き尽して、故(ふる)きを温(たず)ねる意味においてこそ重要なのである。
なぜ、いつまで、陳(ふる)い、狹い、文學青年的な考へから離れて、衆の文學へ、あの人達は、努力する氣になれないのか。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
月末にいたれば目にも留(とま)るほどに昨日今日(きのふけふ)と雪の丈け低くなり、もはや雪も降(ふる)まじと雪囲(かこひ)もこゝかしこ取のけ、家のほとり庭(には)などの雪をも掘(ほり)すつるに
臣ひそかに恐る、数世(すうせい)の後は尾大(びだい)掉(ふる)わず、然(しか)して後に之が地を削りて之が権を奪わば、則(すなわ)ち其の怨(うらみ)を起すこと、漢の七国、晋の諸王の如くならん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
初めて審問廷へ引き入れられて、初めて捜査官の前に立つたとき、もう身内は顫(ふる)へた。魂は悸(ふる)へた。何事か訳の解らぬことを問はれて、訳の解らぬことを答へた。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
しかし僕は戦慄(ふる)う手に力を入れて搬機(ひきがね)を引いた。ズドンの音とともに僕自身が後ろに倒れた。叔父さんが飛び起きた。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
言上(ごんじやう)なせば其方どもゝ入牢申付るぞと仰されければ兩人は少し戰(ふる)へながら女の死體は何事も御座りませんが片々の二の腕(うで)に小さく源次郎命と彫付(ほりつけ)てありまた片々には影物(かげもの)に灸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
靄ごもる布留(ふる)の川添とめゆかば昔少女にけだし逢はむかも
大和ぶり (新字旧仮名) / 佐佐木信綱(著)
穴を飛出る時かならずかの蹴綱(けづな)に触(ふる)れば転機(しかけ)にて棚(たな)落(おち)て熊大石の下に死(し)す。
ある日(ひ)私(わたくし)が御神前(ごしんぜん)で統一(とういつ)の修行(しゅぎょう)をして居(お)りますと、急(きゅう)に躯(からだ)がぶるぶると慓(ふる)えるように感(かん)じました。何気(なにげ)なく背後(うしろ)を振(ふ)り返(かえ)って見(み)ると、年(とし)の頃(ころ)やや五十許(ばかり)と見(み)ゆる一人(ひとり)の女性(じょせい)が坐(すわ)って居(お)りました。
芳の眼色は、急に變つて體躯(からだ)が震動(ふる)へた。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
呆気に奪られつつも、此奴(こいつ)までも人を莫迦にするのか! と烈しい怒りに身を顛(ふる)わせながら、私は押されるままに机の前まで後退って来たが、あたりを見廻しながらユアンが低い声で私に聞いた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
それが面白いのであります。一つの「沸流(ふる)」といふ方を申しますと、朝鮮の今存在して居る歴史では温祚といふ人の兄さんに沸流王といふ人がある。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
「古」といふのは私が能く申しますが、朝鮮の上古の傳説では自分の國の元祖を「沸流(ふる)」といふ者だと考へる系統と、それから「東明(とうめい)」といふ者だと考へる系統と二つある。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
そして沸流のことは朝鮮の古い歴史には扶餘國に解夫婁(ふる)といふ王があつて、その子の得た女子から高句麗の東明といふ王が出て來る。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
クリストフは気おくれがし慴(ふる)えながらも、演奏し始めた。すると間もなくハスレルは、美しいものに我れ知らず心ひかれる芸術家の職業的な興味をもって、眼と耳とをうち開いた。
因より正當(せいたう)の腕を探(ふる)つて儲(まう)けるのでは無い、惡い智惠(ちえ)を搾(しぼ)ツてフン奪(だく)るのだ………だから他の怨(うらみ)を購(か)ひもする。併し金は溜(た)まつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
大文字を揮毫(ふる)ったのも、信玄のために、機山という面白い法号を選んだのも、皆快川長老であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それでも暫(しばら)くすると病人(びやうにん)は復(ま)た意識(いしき)を恢復(くわいふく)して、びり/\と身體(からだ)を撼(ふる)はせて、太(ふと)い繩(なは)でぐつと吊(つる)されたかと思(おも)ふやうに後(うしろ)へ反(そりかへ)つて、其(その)劇烈(げきれつ)な痙攣(けいれん)に苦(くる)しめられた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
三、攣(ふる)える手
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
そして三階の階段にかかった足音を耳に入れると、女の手さきは小さい包みを有(も)ったまま、すこしずつ痙(ふる)えはじめた。
三階の家 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
もう意識を失いかけて、昏倒(こんとう)していた傷負(ておい)の若い浪人は、兵庫のことばと、手燭の明りに、又びくびくと全身の肉を痙攣(ふる)わせて
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
激戦、及びその前後に相ついで起こりし異常の事と異常の感は、風雨のごとくその心を簸(ふる)い撼(うご)かしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
斯(こ)の降雨(ふる)のに尻も端折らずに跣足(はだし)で歩く奴があるものか、身軽にして威勢好く歩けと、近寄って声を掛けたが、この小僧やはり何とも云わぬ。
河童小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
われ等のような慶長(けいちょう)元和(げんな)の古風を慕い、まだ尚武の風のあった寛永気質(かたぎ)を尊ぶ者などは、所謂(いわゆる)、頭が陳腐(ふる)いと云われるやつだろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしの声は悦びに額(ふる)えていたに相違なかった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)