“簸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
61.5%
あお15.4%
あふ7.7%
ふる7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてその七年目の夏、彼は出雲いずもの川をさかのぼって行く、一艘いっそう独木舟まるきぶねの帆の下に、あしの深い両岸を眺めている、退屈な彼自身を見出したのであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
図457は高さ三フィートの奇妙な扇で、米から塵を煽ぎ出したり、あるいは穀物から籾殻もみがらあおりわけたりするのに使用する。
母はそれをあふる様だと穀物の塵を箕ではたく音にたとへて言つた。通りすがりに聞きつけて「お桐さん苦しいかの。」と一寸立止つて行く者もあつた。けれども誰も長く停る者はなかつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
激戦、及びその前後に相ついで起こりし異常の事と異常の感は、風雨のごとくその心をふるうごかしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
湖の中にいたたくさんの舟は、であおられるように漂わされた。湖の上にいる人達はひどく恐れた。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)