吉井勇
1886.10.08 〜 1960.11.19
著者としての作品一覧
逢状(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
祇園で今では見られなくなつたものに、「雑魚寝」のほかにもうひとつ「逢状」というものがある。 これは客が来た時に茶屋から名差しの芸妓や舞妓に出すものであつて、大体葉書大位の紙に、「× …
読書目安時間:約3分
祇園で今では見られなくなつたものに、「雑魚寝」のほかにもうひとつ「逢状」というものがある。 これは客が来た時に茶屋から名差しの芸妓や舞妓に出すものであつて、大体葉書大位の紙に、「× …
或る日の小せん(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
今は故人になつてしまつたが、私の知つてゐる落語家先代の柳家小せんは、足腰が立たず、目が見えなくなつてからも、釈台を前に置いて高座を勤め、昔からある落語にもいろいろ自分で工夫をして、 …
読書目安時間:約5分
今は故人になつてしまつたが、私の知つてゐる落語家先代の柳家小せんは、足腰が立たず、目が見えなくなつてからも、釈台を前に置いて高座を勤め、昔からある落語にもいろいろ自分で工夫をして、 …
黒足袋(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
私の家をたづねてくる客の中の和服の人は、どうも黒足袋をはいたものの方が多い。それといふのが和服の客は、多く東京からやつてくる、落語家、講釈師といつた種類の人達だからなのである。京都 …
読書目安時間:約2分
私の家をたづねてくる客の中の和服の人は、どうも黒足袋をはいたものの方が多い。それといふのが和服の客は、多く東京からやつてくる、落語家、講釈師といつた種類の人達だからなのである。京都 …
ゴンドラの唄(旧字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唄(若い澄んだ少年の聲。) いのち短し、戀せよ、少女、 朱き唇、褪せぬ間に、 熱き血液の冷えぬ間に、 明日の月日のないものを。 いのち短し、戀せよ、少女、 いざ手を取りて彼の舟に、 …
読書目安時間:約1分
唄(若い澄んだ少年の聲。) いのち短し、戀せよ、少女、 朱き唇、褪せぬ間に、 熱き血液の冷えぬ間に、 明日の月日のないものを。 いのち短し、戀せよ、少女、 いざ手を取りて彼の舟に、 …
斎藤茂吉の死を悲しむ(旧字旧仮名)
読書目安時間:約1分
友の死を聞きししばらく京の夜の炬燵もさむくもの言はずけり 觀潮樓歌會に寄りし友おほく世を去りたるにわが茂吉また 如月の下浣の童馬忌來るごとに京の寒さもうべとおもはむ われやなほ無頼 …
読書目安時間:約1分
友の死を聞きししばらく京の夜の炬燵もさむくもの言はずけり 觀潮樓歌會に寄りし友おほく世を去りたるにわが茂吉また 如月の下浣の童馬忌來るごとに京の寒さもうべとおもはむ われやなほ無頼 …
雑魚寝(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。それは、 かより合ひ転び合ひたる雑魚寝びと遊び倦きたるあけがたの月 世之介 …
読書目安時間:約3分
「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。それは、 かより合ひ転び合ひたる雑魚寝びと遊び倦きたるあけがたの月 世之介 …
酔狂録(新字旧仮名)
読書目安時間:約14分
またしても恋物語である。しかしその物語の主人公は私ではない。 それはもう今から七八年前の或る冬の夜のことであつた。私はその時分毎晩のやうに銀座界隈の酒場歩きをやつてゐたので、その夜 …
読書目安時間:約14分
またしても恋物語である。しかしその物語の主人公は私ではない。 それはもう今から七八年前の或る冬の夜のことであつた。私はその時分毎晩のやうに銀座界隈の酒場歩きをやつてゐたので、その夜 …
青春回顧(新字旧仮名)
読書目安時間:約9分
銀座裏日吉町の民友社の傍、日勝亭と云ふ撞球屋の隣りにカフエ・プランタンが出来たのは、たしか明治四十三四年頃のことだつたと思ふが、その時分この銀座界隈には、まだカフエと云ふものが一軒 …
読書目安時間:約9分
銀座裏日吉町の民友社の傍、日勝亭と云ふ撞球屋の隣りにカフエ・プランタンが出来たのは、たしか明治四十三四年頃のことだつたと思ふが、その時分この銀座界隈には、まだカフエと云ふものが一軒 …
老境なるかな(新字旧仮名)
読書目安時間:約4分
私がはじめて歌を作つたのは中学の二年の時だと思ふから、顧みれば私の歌歴も、もうすでに五十年を越してしまつてゐる。その最初の歌は、維新史研究家だつた勝山孫弥といふ人の出してゐた「海国 …
読書目安時間:約4分
私がはじめて歌を作つたのは中学の二年の時だと思ふから、顧みれば私の歌歴も、もうすでに五十年を越してしまつてゐる。その最初の歌は、維新史研究家だつた勝山孫弥といふ人の出してゐた「海国 …
“吉井勇”について
吉井 勇(よしい いさむ、1886年(明治19年)10月8日 - 1960年(昭和35年)11月19日)は、大正期・昭和期の日本の歌人、劇作家、小説家である。華族(伯爵)でもあった。本名の読み仮名は「よしい いさみ」。
北原白秋らと「パンの会」を結成。石川啄木らとは雑誌「スバル」を発行して耽美派の拠点とした。人生享楽の世界を歌った『酒ほがひ』(1910年)で注目された。ほかに『祇園歌集』(1915年)など。
(出典:Wikipedia)
北原白秋らと「パンの会」を結成。石川啄木らとは雑誌「スバル」を発行して耽美派の拠点とした。人生享楽の世界を歌った『酒ほがひ』(1910年)で注目された。ほかに『祇園歌集』(1915年)など。
(出典:Wikipedia)
“吉井勇”と年代が近い著者
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