大倉燁子
1886.04.12 〜 1960.07.18
“大倉燁子”に特徴的な語句
離室
理
迚
遂々
少時
暫時
軈
故意
扉
四辺
吃驚
起
硝子
納
室
吐
有
凝
打
定
可笑
已
何人
従
何人
容子
嘸
秘
咽喉
愕
招
先刻
断念
急
非道
辷
慥
瘻
眩暈
耻
尾
怪
思召
従妹
否
徐
呼吸
定
細
絨氈
著者としての作品一覧
青い風呂敷包(新字新仮名)
読書目安時間:約28分
江川初子がカフェー・ドラゴンからアパートへ帰ったのはかれこれ朝の五時頃であった。 彼女はハンド・バッグから室の合鍵を出し、扉を開けると、冷めたい朝風がサッと顔を撫でた、オヤと思って …
読書目安時間:約28分
江川初子がカフェー・ドラゴンからアパートへ帰ったのはかれこれ朝の五時頃であった。 彼女はハンド・バッグから室の合鍵を出し、扉を開けると、冷めたい朝風がサッと顔を撫でた、オヤと思って …
あの顔(新字新仮名)
読書目安時間:約23分
刑事弁護士の尾形博士は法廷から戻ると、久しぶりにゆっくりとした気分になって晩酌の膳にむかった。庭の新緑はいつか青葉になって、月は中空にかかっていた。 うっすらと化粧をした夫人が静か …
読書目安時間:約23分
刑事弁護士の尾形博士は法廷から戻ると、久しぶりにゆっくりとした気分になって晩酌の膳にむかった。庭の新緑はいつか青葉になって、月は中空にかかっていた。 うっすらと化粧をした夫人が静か …
アンケート(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
ハガキ回答 Ⅰ☆読者、作家志望者に読ませたき本、一、二冊を御挙げ下さい。 Ⅱ☆最近の興味ある新聞三面記事中、どんな事件を興味深く思われましたか? Ⅰフィルポッツの「赤毛のレドメイン …
読書目安時間:約2分
ハガキ回答 Ⅰ☆読者、作家志望者に読ませたき本、一、二冊を御挙げ下さい。 Ⅱ☆最近の興味ある新聞三面記事中、どんな事件を興味深く思われましたか? Ⅰフィルポッツの「赤毛のレドメイン …
消えた霊媒女(新字新仮名)
読書目安時間:約32分
「あなたは美人で有名だった小宮山麗子という霊媒女がある大家へ招ばれて行って、その帰りに煙のように消えてしまった不思議な事件を覚えていらっしゃいましょう?」 「はあ覚えております。も …
読書目安時間:約32分
「あなたは美人で有名だった小宮山麗子という霊媒女がある大家へ招ばれて行って、その帰りに煙のように消えてしまった不思議な事件を覚えていらっしゃいましょう?」 「はあ覚えております。も …
機密の魅惑(新字新仮名)
読書目安時間:約37分
「ある夫人——それは私の旧友なのですが——からこうした手紙を度々受取らなかったら、恐らくこの事件には携らなかったろうと思います」 S夫人は一束の手紙の中から一つを抜き出して渡してく …
読書目安時間:約37分
「ある夫人——それは私の旧友なのですが——からこうした手紙を度々受取らなかったら、恐らくこの事件には携らなかったろうと思います」 S夫人は一束の手紙の中から一つを抜き出して渡してく …
恐怖の幻兵団員(新字新仮名)
読書目安時間:約28分
遠くの方でベルが鳴ったと思っていると、忽ち寝室のドアがはげしく叩かれ、 「先生、先生お客様ですよ」 せっかちの家政婦に起された。 枕時計を見ると朝の六時だ。私立探偵なんて職業を持っ …
読書目安時間:約28分
遠くの方でベルが鳴ったと思っていると、忽ち寝室のドアがはげしく叩かれ、 「先生、先生お客様ですよ」 せっかちの家政婦に起された。 枕時計を見ると朝の六時だ。私立探偵なんて職業を持っ …
黒猫十三(新字新仮名)
読書目安時間:約29分
本庄恒夫と辰馬久は篠突く雨の中を夢中で逃げた。体を二つにへし折り、風に追われながら、夜の市街をひた走りに走った。その時、一緒に馳けていた辰馬久が、ふいと身を転して横町へ折れた。続い …
読書目安時間:約29分
本庄恒夫と辰馬久は篠突く雨の中を夢中で逃げた。体を二つにへし折り、風に追われながら、夜の市街をひた走りに走った。その時、一緒に馳けていた辰馬久が、ふいと身を転して横町へ折れた。続い …
今年の抱負(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
元旦の朝はその一年というものが非常に長いように思われる。三百六十五日あるのだから長いのはあたりまえだが、その一日を無駄なく、大切に暮らしたら相当何か出来るはずなのだ。 今年こそは大 …
読書目安時間:約3分
元旦の朝はその一年というものが非常に長いように思われる。三百六十五日あるのだから長いのはあたりまえだが、その一日を無駄なく、大切に暮らしたら相当何か出来るはずなのだ。 今年こそは大 …
最初の印象(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。 池袋のお宅のお座敷で、先生をお待ちする間、私の心は好奇心と不安が交錯していました。 と、いうのは、その頃。 「江 …
読書目安時間:約3分
江戸川先生に始めてお目にかかったのはもう二十年近くも前のことです。 池袋のお宅のお座敷で、先生をお待ちする間、私の心は好奇心と不安が交錯していました。 と、いうのは、その頃。 「江 …
鷺娘(新字新仮名)
読書目安時間:約21分
「まゆみちゃん、何のお話かと思って飛んで来たら、いやあよ、またあの縁談なの?私はやっぱり一生独身で、芸術に精進する積りなんだから、お断りしますよ」 百合子はさっぱりと云った。 まゆ …
読書目安時間:約21分
「まゆみちゃん、何のお話かと思って飛んで来たら、いやあよ、またあの縁談なの?私はやっぱり一生独身で、芸術に精進する積りなんだから、お断りしますよ」 百合子はさっぱりと云った。 まゆ …
蛇性の執念(新字新仮名)
読書目安時間:約39分
一つの事件の解決がつくと、S夫人はまるで人間が変ったように朗かになる。それが難しい事件であればあるほど、すんだあとは上機嫌だ。 「また何か変ったお話、聞かせて下さいましな」 そうい …
読書目安時間:約39分
一つの事件の解決がつくと、S夫人はまるで人間が変ったように朗かになる。それが難しい事件であればあるほど、すんだあとは上機嫌だ。 「また何か変ったお話、聞かせて下さいましな」 そうい …
情鬼(新字新仮名)
読書目安時間:約35分
「小田切大使が自殺しましたよ」 夕刊をひろげると殆ど同時にS夫人が云った。その瞬間、私の頭の中をすうッと掠めたある影——、それは宮本夫人の妖艶な姿であった。 小田切大使の自殺に宮本 …
読書目安時間:約35分
「小田切大使が自殺しましたよ」 夕刊をひろげると殆ど同時にS夫人が云った。その瞬間、私の頭の中をすうッと掠めたある影——、それは宮本夫人の妖艶な姿であった。 小田切大使の自殺に宮本 …
深夜の客(新字新仮名)
読書目安時間:約28分
女流探偵桜井洋子のところへ、沼津の別荘に病気静養中の富豪有松武雄から、至急報の電話がかかり、御依頼したい件が出来た、至急にお出でを願いたい、と云ってきた。 有松は如才ない男だ。殊に …
読書目安時間:約28分
女流探偵桜井洋子のところへ、沼津の別荘に病気静養中の富豪有松武雄から、至急報の電話がかかり、御依頼したい件が出来た、至急にお出でを願いたい、と云ってきた。 有松は如才ない男だ。殊に …
心霊の抱く金塊(新字新仮名)
読書目安時間:約5分
ツイ二三日前のこと、私達は赤い丸卓子を囲んで昂奮に汗ばんだ顔を並べ、心霊学者深井博士の話を、熱心に聞いていた。もう秋だというのに恐ろしく蒸し暑い晩だ。 「金塊はたしかにあった。この …
読書目安時間:約5分
ツイ二三日前のこと、私達は赤い丸卓子を囲んで昂奮に汗ばんだ顔を並べ、心霊学者深井博士の話を、熱心に聞いていた。もう秋だというのに恐ろしく蒸し暑い晩だ。 「金塊はたしかにあった。この …
素晴しい記念品(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
フランスの片田舎に一人の科学者があった、年はもう五十に近いが独身で、兄弟もなく、友達もなく、淋しい孤独生活であった。彼の唯一の趣味は絵を描くことである。最初は静物を、後には人物、こ …
読書目安時間:約4分
フランスの片田舎に一人の科学者があった、年はもう五十に近いが独身で、兄弟もなく、友達もなく、淋しい孤独生活であった。彼の唯一の趣味は絵を描くことである。最初は静物を、後には人物、こ …
魂の喘ぎ(新字新仮名)
読書目安時間:約21分
××新聞社の編集局長A氏は旧侯爵藤原公正から招待状を貰った。彼は次長を顧みて、 「君、これを読んで見給え、特種階級も大分生活が苦しいと見えて、藤原侯が家宝売り立てをやるそうだ」と白 …
読書目安時間:約21分
××新聞社の編集局長A氏は旧侯爵藤原公正から招待状を貰った。彼は次長を顧みて、 「君、これを読んで見給え、特種階級も大分生活が苦しいと見えて、藤原侯が家宝売り立てをやるそうだ」と白 …
鉄の処女(新字新仮名)
読書目安時間:約42分
寒い日の午後だった。 私は河風に吹かれながら吾妻橋を渡って、雷門の方へ向って急ぎ足に歩いていた。と、突然後からコートの背中を突つくものがあるので、吃驚して振り返って見ると、見知らな …
読書目安時間:約42分
寒い日の午後だった。 私は河風に吹かれながら吾妻橋を渡って、雷門の方へ向って急ぎ足に歩いていた。と、突然後からコートの背中を突つくものがあるので、吃驚して振り返って見ると、見知らな …
鳩つかひ(新字新仮名)
読書目安時間:約30分
「くそッ!また鳩だ。これで四度目か」 立松捜査課長は、苦り切った表情で受話機を切ると赤星刑事を顧みて、吐き出すようにそう言った。 平和の使者と言われる鳩が、悪魔の使となって、高価な …
読書目安時間:約30分
「くそッ!また鳩だ。これで四度目か」 立松捜査課長は、苦り切った表情で受話機を切ると赤星刑事を顧みて、吐き出すようにそう言った。 平和の使者と言われる鳩が、悪魔の使となって、高価な …
美人鷹匠(新字新仮名)
読書目安時間:約26分
小夜子は夫松波博士の出勤を見送って茶の間に戻ると、一通の封書を受取った。裏にはただ牛込区富久町とだけ書いてある。職業柄、こうした差出人の手紙は決して珍らしいことではないが、これは優 …
読書目安時間:約26分
小夜子は夫松波博士の出勤を見送って茶の間に戻ると、一通の封書を受取った。裏にはただ牛込区富久町とだけ書いてある。職業柄、こうした差出人の手紙は決して珍らしいことではないが、これは優 …
梟の眼(新字新仮名)
読書目安時間:約23分
陽子は珍らしく早起きして、朝のお化粧もすませ、ヴェランダの籐椅子にながながと両足を延ばし、ココアを飲みながら、頻りに腕時計を眺めていた。 客間の置時計が九時を打つと、それを合図のよ …
読書目安時間:約23分
陽子は珍らしく早起きして、朝のお化粧もすませ、ヴェランダの籐椅子にながながと両足を延ばし、ココアを飲みながら、頻りに腕時計を眺めていた。 客間の置時計が九時を打つと、それを合図のよ …
魔性の女(新字新仮名)
読書目安時間:約20分
会社を退出した時には桃子にも連れがあったので、本庄とは別々の電車に乗ったが、S駅を降りると、彼はもう先に着いて待っていた。 二人は腕を組んで夕闇の迫った街を二三町も歩くと、焼け残っ …
読書目安時間:約20分
会社を退出した時には桃子にも連れがあったので、本庄とは別々の電車に乗ったが、S駅を降りると、彼はもう先に着いて待っていた。 二人は腕を組んで夕闇の迫った街を二三町も歩くと、焼け残っ …
耳香水(新字新仮名)
読書目安時間:約30分
五六人の有閑夫人からなりたった『猟奇と戦慄を求むるの会』にS夫人が招かれた。 「世間に発表されていない、面白いお話を一つ願います」 幹事のA夫人の言葉につづいて、 「平凡でなく、奇 …
読書目安時間:約30分
五六人の有閑夫人からなりたった『猟奇と戦慄を求むるの会』にS夫人が招かれた。 「世間に発表されていない、面白いお話を一つ願います」 幹事のA夫人の言葉につづいて、 「平凡でなく、奇 …
むかでの跫音(新字新仮名)
読書目安時間:約24分
福知山から三田行に乗り換えた時には、もう汽車の中にまで夕闇が迫っていた。 園部の新生寺の住職——それは亡夫の伯父なのだ——が急死したという電報を受取ると直ぐ東京から馳けつけて来て、 …
読書目安時間:約24分
福知山から三田行に乗り換えた時には、もう汽車の中にまで夕闇が迫っていた。 園部の新生寺の住職——それは亡夫の伯父なのだ——が急死したという電報を受取ると直ぐ東京から馳けつけて来て、 …
妖影(新字新仮名)
読書目安時間:約22分
応接室に入った時、入れ違いに出て行った一人の紳士があった。 「あれは私の従兄なんですよ」 S夫人は手に持っていたノートを私に渡しながら、 「お暇があったら読んでみて頂戴な。あの従兄 …
読書目安時間:約22分
応接室に入った時、入れ違いに出て行った一人の紳士があった。 「あれは私の従兄なんですよ」 S夫人は手に持っていたノートを私に渡しながら、 「お暇があったら読んでみて頂戴な。あの従兄 …
蘭郁二郎氏の処女作:――「夢鬼」を読みて――(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
「探偵文学」誌上で発表された時、非常な好評を博した蘭郁二郎氏の「夢鬼」がこの度上梓された。私は早速また繰返して読んだ。いくたび読んでも面白い。 妖魔の如き美少女葉子と、醜い憂鬱な少 …
読書目安時間:約1分
「探偵文学」誌上で発表された時、非常な好評を博した蘭郁二郎氏の「夢鬼」がこの度上梓された。私は早速また繰返して読んだ。いくたび読んでも面白い。 妖魔の如き美少女葉子と、醜い憂鬱な少 …
和製椿姫(新字新仮名)
読書目安時間:約19分
私が玄関の格子を開けると、母が馳け出して来て、 「御殿山の東山さんからお使いが見えたよ、今朝っから、三度も」と急きこむように云った。 「どんな御用?」 「重大事件なんだって、至急、 …
読書目安時間:約19分
私が玄関の格子を開けると、母が馳け出して来て、 「御殿山の東山さんからお使いが見えたよ、今朝っから、三度も」と急きこむように云った。 「どんな御用?」 「重大事件なんだって、至急、 …
“大倉燁子”について
は、日本の小説家。
国学者・物集高見の三女。兄の物集高量は国文学者、妹の物集和子も小説家。
(出典:Wikipedia)
国学者・物集高見の三女。兄の物集高量は国文学者、妹の物集和子も小説家。
(出典:Wikipedia)
“大倉燁子”と年代が近い著者
今月で生誕X十年
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
箕作秋坪(生誕200年)