あの顔あのかお
刑事弁護士の尾形博士は法廷から戻ると、久しぶりにゆっくりとした気分になって晩酌の膳にむかった。庭の新緑はいつか青葉になって、月は中空にかかっていた。 うっすらと化粧をした夫人が静かに入って来て、葡萄酒の瓶をとりあげ、 「ずいぶん、お疲れにな …
作品に特徴的な語句
おどろ 正面まとも
題名が同じ作品
あの顔 (新字新仮名)林不忘 (著)