“愕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おどろ81.9%
おど8.3%
がく6.9%
ぎょ0.7%
びつくり0.7%
おどろき0.4%
おび0.4%
ぎょっ0.4%
オドロ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この要求に立って考えて見ると、世界史と各国の歴史との扱われかたが、従来の文化の中では何と機械的であったろうかとおどろかれる。
なおおどろくべきことには、彼等は明瞭めいりょうなる日本語を話すことを発見せり、わが隊はこれより彼らを連行し、直ちに帰艇せんとす、終り”
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、冷たいしずくが、襟もとへぱらと降った。——ふと、うつつに返った後醍醐は、がくとお顔を振りあげて、そのお眸を朝雲にすえたまま
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いったんは、ウルリーケもぎょっとしたように振りむいたが、しばらく日傘をつぼめかけたままじっと相手の顔をみつめていた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
古縄ふるなはへびとしおどせば、おどされたるびつくりして片足かたあし泥田どろたへふみいれしを衆人みな/\辴然おほわらひす。此みちすべ農業のうげふ通路つうろなればいこふべき茶店ちやみせもなく、半途はんといたりて古きやしろに入りてやすらふ。
おそれおどろきと変じた。欽吾は鍍金ときんわくに右の手をけた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お祖母様や乳母や誰彼に聞かされたお化の話はすべてわが家にあった出来事ではないかと夜はいつでも微かな物音にさえおびえやすかった。自然と私は朝を待った。町っ子の気儘な生活をうらやんだ。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
すると、私が着換えをしていると、またやって来て、あの大きな影法師にぎょっとした途端、いやというほど拳で脊を打たれました。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
サラニ又 オドロクヲ要セズ 孝子 仁者 純朴ノ善民 マタ清廉セイレンニ至リテハ コレウヤマイ愛スルモ 誓ッテ是ヲ困苦コンクセシメズ ウ善大衆ヨ 御身等オンミラハタダソノ天誅テンチュウヲ見 ソノ職ニ安ンジ居ラレヨ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)