“片足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたあし93.8%
かたし3.1%
かたそく3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片足かたあしは、みづ落口おちくちからめて、あしのそよぐがごとく、片足かたあしさぎねむつたやうにえる。……せきかみみづ一際ひときはあをんでしづかである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、其処に草鞋虫わらじむしの一杯依附たかった古草履の片足かたしか何ぞが有る。い物を看附けたと言いそうなかおをして、其をくわえ出して来て、首を一つると、草履は横飛にポンと飛ぶ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
送ってくれるなら古草鞋片足かたそくでもよいのだという議論は、只今の柿の贈物の実相には当て嵌りません。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)