“青”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あお58.3%
あを20.3%
さお10.6%
さを5.0%
せい1.4%
あほ0.9%
0.7%
ブルウ0.5%
0.2%
ああ0.2%
あゑ0.2%
しげ0.2%
セイ0.2%
チン0.2%
ブラウ0.2%
ブリュウ0.2%
ブリュー0.2%
ブルー0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおい、うつくしいそらしたに、くろけむりがる、煙突えんとつ幾本いくほんった工場こうじょうがありました。その工場こうじょうなかでは、あめチョコを製造せいぞうしていました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
御酒ごしゆをめしあがつたからとてこゝろよくくおひになるのではなく、いつもあをざめたかほあそばして、何時いつ額際ひたひぎはあをすぢあらはれてりました。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると弟はまっさおな顔の、両方のほおからあごへかけて血に染まったのをあげて、わたくしを見ましたが、物を言うことができませぬ。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
木立生ひ繁るをかは、岸までりて、靜かな水の中へつづく。薄暗うすぐらい水のなかば緑葉りよくえふを、まつさをなまたのなかば中空なかぞらの雲をゆすぶる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
それぞ大手の寄手の背後を突くべく、兵五百ほどをひきつれて裏門を出た扈家荘こかそうの秘蔵むすめ、あだ名を一じょうせいという女将軍であったのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
をんなかたほヽをよせると、キモノの花模様はなもやうなみだのなかにいたりつぼんだりした、しろ花片はなびら芝居しばゐゆきのやうにあほそらへちら/\とひかつてはえしました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
の田に沁みつつひびく蝉のこゑ夕づきにけりうつくしき晴
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
四月の雨にあらわれて ブルウに ながれた
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
アオいオラを見イたら
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
主婦かみさんが起きて開けてくれ、そうそうと思い出したように、久能さん、お手紙、ああちゃんが預ってるわ、と少し皮肉らしくいったので、突嗟に久能は異常なものを感じた。
リラの手紙 (新字新仮名) / 豊田三郎(著)
「おゝ、あゑあゑい、る。」
葡萄水 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「この荒地は肥えてると見えるな。稲がしげりきってるだ。平助どんの骨折り甲斐だけあらあな。」
土地 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
またngはウまたはイの音になり(「ジャウ」「トウ」「カウ」などの語尾ウ、「ヘイ」「セイ」などの語尾イは、もとngである)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
即ち紅幇は青幇へ進む一階段ともなっている。だから数の如きもコーチンより大分多い。
ラクムスブラウの風だといふ
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
オリムピックのなかでも、ブリュウリボンと呼ばれる、壮麗そうれいなレガッタのなかで、ぼくには、負けてあおいだ、南カルホルニアの無為むいにして青い空ほど、象徴しょうちょう的に思われたものはありません。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
光沢や切りようは、疑いもなくダイヤですが、色があまりに鮮麗なブリューですから、どうかしたらエメラルドかも知れないと思いました。
呪の金剛石 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それはね、万一事ある場合、たとえば英仏相手の戦いがおこった場合、まずブルーブラックニールの水源をエチオピアでとめてしまう。それから、俺はホワイトニールにでて上流を閉塞する。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)