“青銅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいどう39.4%
からかね33.3%
ブロンズ21.2%
ブロンヅ3.0%
ヴィナス3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青銅せいどうで作った男のはだかの姿、木でほった女のはだかの姿、古い仏像などにまじって、銀色の西洋の昔のよろいなども飾ってあります。
おれは二十面相だ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
青銅からかねのうす黒い花瓶の中から花心しべもあらわに白く浮き出している梅の花に、廓の春の夜らしいやわらかい匂いがあわくただよっていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
泣く筈のない青銅ブロンズの鶴が鳴いた天変不可思議も、安亀が「唄う鶴の噴水」の会を壊しに来た理由も、何もかも、すっかりこれで判る。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
つめたい青銅ブロンヅの病室で
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しかし、古代の鏡は、青銅ヴィナスの薄膜の裏に水銀マーキュリーを塗って作られていたのですよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)