“からかね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐金39.5%
唐銅34.9%
青銅25.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金網のかかっている大きな唐金からかねの火鉢である。それまで、この広いかみ之間としも之間に、火の気はなかったのである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一段高い廊下の端、隣座敷の空室あきまの前に、唐銅からかねさびの見ゆる、魔神の像のごとく突立つったった、よろいかと見ゆる厚外套、ステッキをついて、靴のまま。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こがらしの吹く町のかどには、青銅からかねのお前にまたがつた、やはり青銅からかねの宮殿下が、寒むさうな往来わうらい老若男女らうにやくなんによを、揚々と見おろして御出おいでになる。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)