“鋳”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
86.2%
8.6%
いこん1.7%
しゅう1.7%
つく1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだし聞く、大禹たいうかなえて、神姦鬼秘しんかんきひ、その形を逃るるを得るなく、温嶠おんきょうさいを燃して、水府竜宮、ともにその状を現わすを得たりと。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
半信半凝で相談の上、虎五郎の胴巻をほどいてみると、お三輪のいったとおり、あかもつかないき立ての小判が、古畳の上にザラザラと二百両余り。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『ほら、こゝに、かう書いてある。○○何年何月何日何国住人……はゝア、そんな処の人がいこんだんですかね。……その時にも、そんな人が居て、かうした釣鐘を鋳たんですかね。』
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
刻鏤こくるしゅう、写繍師、修文、鐫碑せんぴ等工手、都合八十五人とあるによって判ずれば、鑑真が美術家を連れて来たがったことは明らかであって、法力がこの種の人であったろうことも容易に想像される。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
即ち烈公が梵鐘ぼんしょうこぼちて大砲をつくりたるも、甲冑かっちゅうにて追鳥狩おいとりがりを企てたるも、みなこの同時なりとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)