“新鋳”のいろいろな読み方と例文
旧字:新鑄
読み方割合
しんちゅう80.0%
しんぶき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくさがあっても貧相でなく、新鋳しんちゅう小判こばんがザラザラ町にあらわれ、はでで、厳粛げんしゅくで、陽気で、活動する人気にんきは秀吉の気質きしつどおりだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死んで三月後に新鋳しんちゅうされた文銭が、この瓶の中に紛れ込んでいるとはどうしたことでしょう。
ところがある晩、祝い事があるというので、この大屋さん、店子一同を自宅うち招待んでご馳走したそうで。とそこへ新鋳しんぶきの小判十枚が届けられて来たそうです。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところがどうでしょうその年の大晦日おおみそかになって、煤払いをしたところ、なくなったと思った新鋳しんぶきの小判が畳の下から出て来たそうで。さあさすがの大屋さんも参りましたねえ。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)