“大晦日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおみそか76.4%
おほみそか17.1%
おおつごもり3.3%
おほつごもり2.4%
オホツゴモリ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大晦日おおみそかの夕ぐれである。どことなく騒音のある洛内だった、すこし人通りの多い往来へ出ると、人間の眼も、あしどりも、違っている。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千兩箱は大晦日おほみそかの晩から積んであつて、松のうちはその儘にして置くさうです。床の前はふさがつて居るから誰も氣が付きやしません。
元日の夕方は、毎年、町屋は早く大戸をおろし、いずこの家も、大晦日おおつごもりのつかれを見せて、宵にはもう真っ暗に寝しずまるのが例だった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我国にて塩引にしたるを大晦日おほつごもりせちには用ひざる家なし。又病人にもくはす。他国にて腫物できものにいむは、これになれざるゆゑにやあらん。
京の祇園に削りかけを立てゝ豊作を祈るのも、大晦日オホツゴモリの夜から元朝へかけての神事ではないか。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)