“今年”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ことし89.8%
こんねん9.5%
コトシ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに今年ことしはいつになく暖かなので袷羽織あわせばおり綿入わたいれ一枚のちさえ軽々かろがろとした快い感じを添える。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これが私の兄で巳之助みのすけという大工で、今年ことし七十八歳、信心者しんじんもので毎日神仏へのおまいりを勤めのようにしております。
……まだみん/\ぜみきませんね、とふうちに、今年ことし土用どようあけの前日ぜんじつからとほくにこえた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それが、今年ことし、しかもあの大地震おほぢしんまへ暮方くれがたに、そらなみのやうにれてわたりついた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いえ、顔色かおいろあおく、たいへんにくるしそうです。」と、みつはいいました。みつは、今年ことし十六になったのです。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ハイ、今年こんねん取つて五十三歳、旦那様に三ツ上の婆アで御座います、決して新橋あたりへ行らつしやるなと嫉妬やきもちなどは焼きませんから」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
去年の今日こんにちは江城に烏帽子えぼしの緒をしめ、今年こんねんの今日は島原に甲の緒をしむる。誠に移り変れる世のならひ早々打立候。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
今年こんねんの盛夏、鎌倉に遊びて居ることわづかに二日、思へらく此秋こそはこゝに来りて、よろづの秋の悲しきを味ひ得んと。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
孝「もっと今年こんねんより十九年以前に別れましたるゆえ、途中で逢っても顔も分らぬ位でありまするから、一緒に居りましても互いに知らずに居りましたかな」
これがため去年雨期うきを持ち越した噸数は四万噸で、今年こんねんはそれが十五万噸にのぼったとか聞いた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
去年コソ今年コトシとを対立させて居たのである。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)