“新年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんねん52.9%
はる35.3%
にいとし5.9%
ねん5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新年しんねん停滯もたれてゐるのはじつくるしいですよ。それ今日けふひるから、とう/\塵世ぢんせいとほざけて、病氣びやうきになつてぐつと寐込ねこんぢまいました。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
引つゞいて商ひもなる道理、あゝ今半月の今歳が過れば新年はるは好き事も來たるべし、何事も辛棒/\、三之助も辛棒して呉れ、お峰も辛棒して呉れとて涙を納めぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
△「新年にいとしを床の青磁せいじの花瓶に母が好みの蔓梅つるうめもどき」△小畑に手紙出す、これより勉強して二年三年ののち、検定試験を受けんとす、科目は植物に志すよし言ひやる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
新年ねんあたまこしらえやうといふになつて、宗助そうすけひさぶり髮結床かみゆひどこ敷居しきゐまたいだ。くれ所爲せゐきやく大分だいぶんでゐるので、はさみおとが二三ヶしよで、同時どうじにちよき/\つた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)