“病氣”のいろいろな読み方と例文
新字:病気
読み方割合
びやうき75.6%
びようき11.1%
いたつき6.7%
やまひ4.4%
びゃうき2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人しゆじん書生しよせいかれいぬ病氣びやうき病院びやうゐん這入はいる一ヶげつまへとかに、徴兵檢査ちようへいけんさ合格がふかくして入營にふえいしたぎりいまでは一人ひとりもゐないのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
正太しようたおそる/\まくらもとへつて、美登利みどりさんうしたの病氣びようきなのか心持こゝろもちわるいのか全體ぜんたいうしたの、とのみは摺寄すりよらずひざいてこゝろばかりをなやますに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
キヤツとさけびてたふるゝを、見向みむきもやらずとほりしは、いうにやさしきひとの、黄楊つげくしくちびるくはへしなり。うらぶれし良家りやうかむすめの、ちゝ病氣いたつきなるに、夜半よはへるみちなりけり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
去年は主人あるじの病氣でそれどころでなかつたが、十月に、ふと訪れて來た濱子が、なんとなく淋しげだと思つたら、それが最後で、重い病氣やまひになつて
煎薬 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
はて、其前そのぜんには、もそっと些細ささいことで、いくたびも夜明よあかしをしたものぢゃが、つひ病氣びゃうきなぞになったことはいわい。