“其前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのまへ66.7%
そのぜん16.7%
そのさき8.3%
そのめい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また其前そのまへ改革かいかく淘汰たうたおこなはれるにちがひないといふうはさおもおよんだ。さうして自分じぶん何方どつちはう編入へんにふされるのだらうとうたがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
はて、其前そのぜんには、もそっと些細ささいことで、いくたびも夜明よあかしをしたものぢゃが、つひ病氣びゃうきなぞになったことはいわい。
なに、さういふ様子やうすえるのは、つひ四五日前しごにちまへからで、其前そのさきには些少ちつともこんなことはありはしなかつた。かへつて母様おつかさんにさういつて、何故なぜだかいてやうとおもつたんだ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
米やへは其前そのめいに払ひして、薬料はやる、うちにあ、からつきり一文もなかつたんだよ、食べるものといつたら一とかけらだつてなくなつてさ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)