“些細”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささい99.1%
さゝい0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私にはかなり重大な、しかし他人にはおそらくくだらなく些細ささいなこの経験を世の教育家たちにささげて何かの参考にしてもらいたいと思っている。
蓄音機 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「それはわたくしにもわかり兼ねまする。が、いずれ取るにも足らぬ些細ささいのことだったのでございましょう。——そのほかは何もございませぬ。」
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところへ、河東の太守王邑おうゆうから、些細ささいな食物と衣服が届けられた。——帝と皇后は、その施しでようやく、飢えと寒さから救われた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
些細ささいな事にはこだはつてはゐられない、荒波のしぶきにきたへられて、ゆき子は大胆ににじり寄つて行つて、富岡の膝小僧にあごをすゑた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
それ等幼年時代の些細ささいな出来事が、昨日の事よりももつとありありと(その時の彼には昨日のことはただ茫漠ばうばくとしてゐた)思ひ出された。
——串戯じやうだんはよして、些細さゝいことではあるが、おなじことでも、こゝは大力だいりきい。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すべての身外しんぐわい些細さゝいなることにもならぬとおわかりになるときりませう
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)