“些細(さゝい)” の例文
串戯(じやうだん)はよして、些細(さゝい)な事(こと)ではあるが、おなじ事(こと)でも、こゝは大力(だいりき)が可(い)い。強力(がうりき)、と云(い)ふと、九段坂(だんざか)をエンヤラヤに聞(き)こえて響(ひゞき)が悪(わる)い。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
然(さ)うぢや無(な)いです。貴方(あなた)も愈〻(いよ/\)深(ふか)く考慮(かんがへ)るやうに成(な)つたならば、我々(われ/\)の心(こゝろ)を動(うごか)す所(ところ)の、總(すべ)ての身外(しんぐわい)の些細(さゝい)なる事(こと)は苦(く)にもならぬとお解(わか)りになる時(とき)が有(あ)りませう、人(ひと)は解悟(かいご)に向(むか)はなければなりません。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)