孰れが前に出来たか、穿鑿に及ばぬが、怪力の盲人の物語りが二ツある。同じ話の型が変つて、一ツは講釈師が板にかけて、のん/\づい/\と顕はす。一ツは好事家の随筆に、物凄くも又恐ろしく記される。浅く案ずるに、此の随筆から取つて講釈に仕組んで演ずる …
| 著者 | 泉鏡太郎 |
| 著者 | 泉鏡花 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「新小説 第十四年第六巻―第十四年第七巻」春陽堂、1909(明治42)年6月1日―7月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約9分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約15分(300文字/分) |