“変”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
50.0%
へん21.9%
かわ11.2%
かは6.0%
かわり2.9%
かえ1.8%
かわっ1.3%
ぺん1.0%
がわ0.5%
0.5%
ひょん0.5%
うつろ0.3%
おつ0.3%
かはつ0.3%
かはり0.3%
がわり0.3%
ちが0.3%
0.3%
やつ0.3%
ヘン0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これが成功せいこうしたら、まったく、なかわってしまうだろう。いったい、このさき、どこまで科学かがくちから進歩しんぽするものだろうか?」
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
普通ふつう焚火たきびの焔ならだいだいいろをしている。けれども木によりまたその場処ばしょによってはへんに赤いこともあれば大へん黄いろなこともある。
とにかく相手は学界でも特に有名なかわものなんだから、君の美貌びぼうと、例のサービスとを武器として、なんとか記事にしてきて貰いたい。
遊星植民説 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれに映じた女の姿勢は、自然の経過を、尤もうつくしい刹那に、捕虜とりこにして動けなくした様である。かはらない所に、ながい慰藉がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
獲物の有無ありなしでおもしろ味にかわりはないで、またこの空畚からびくをぶらさげて、あしの中を釣棹つりざおを担いだ処も、工合のい感じがするのじゃがね。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大体につきてこれを思うに、人界に触れたる山魅人妖さんみじんよう異類のあまた、形を変じ趣をこそかえたれ、あえて三国伝来して人をかしたるたぐいとは言わず。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
現在が過去に移りかわってこそ過去現在未来とも云ひ得るが「永遠に過去とならぬ現在」「現在とならぬ過去」はむしろ過去でなく現在でない。
意識と時間との関係 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そのから、このはな生活せいかつは、一ぺんしたのでした。花壇かだんには、あかや、や、むらさきや、しろや、さまざまな色彩しきさいはなが、いっぱいにいていました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
し子供が出来たなら、男女なんにょかゝわらず其の子をもって家督と致し家の再興を頼むと御遺言書にありましたが、事によると殿様の生れがわりかも知れません
半分開いた眼が硝子ビイドロのゴト光って、頬ベタが古新聞のゴト折れ曲って、唇の周囲ぐるりが青黒うって、水を遣っても口を塞ぎます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人間にゃあひょんな気性があっての、三つ四つから物を画く。形にならねえ物をかく。三つ児の魂百までだ、それが抜けねえ。ええか、もっとも十人十色、形あ違う。
すなわち『万葉集』巻四の「念はじと曰ひてしものを唐棣花色はねずいろの、うつろひやすきわが心かも」、同巻八の「夏まけて咲きたる唐棣花はねず久方ひさかたの、雨うち降らばうつろひなむか」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それをねたみやアがって小兼めがぎゃア/\云って面倒臭くって成らねえのに、兄貴も彼奴あいつおつに贔屓して、あゝのこうのと云って実に七面倒臭めんどうくせえから兄貴と二ツ三ツ云合った所が
其れからと云ふもの、昨日迄の無情の世の中とはうつかはつて、たしかに希望のある楽しき我が身と生れ替つたのです、——そして日曜日が誠に待ち遠くて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
なに矢張やツぱりみち同一おんなじいたにもたのにもかはりはない、旧道きうだう此方こちら相違さうゐはないから心遣こゝろやりにもなんにもならず、もとよりれツきとした図面づめんといふて、ゑがいてあるみちたゞくりいがうへあかすぢ引張ひつぱつてあるばかり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お嬢さま、昨夜ゆうべのおことばと違って萩原さまは、お心がわりあそばして、あなたが入れないようにしてございますから、とてもだめでございます。あんな心の腐った男は、もうおあきらめあそばせ」
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それに引かえ僕のおとと秀輔ひですけは腕白小僧で、僕より二ツ年齢としが下でしたが骨格も父にたくましく、気象もまるで僕とはちがって居たのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
マスクつてんな格好かくかうのものね
おお、おさむらいふざけちゃいけねえ。ただの鳥刺とは鳥刺が違う。こう見えても侍だ。しかも武田の家臣だわえ! 鳥刺に姿をやつしているのは尋ねる人があるからさ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
序破急じょはきゅう甲音かんおんせい揺韻よういんをゆるくひいて初甲しょかんにかえる、勘助流かんすけりゅう陣貝吹じんがいふき、「ヘンアリニツクベシ」のあいずである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)