“肖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
89.0%
あやか3.4%
あや3.4%
すがた1.4%
うつ0.7%
そぐ0.7%
ふさわ0.7%
アヤ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「源さのいかくなったには、わし魂消たまげた。全然まるで、見違えるように。しかし、おめえには少許ちっとていねえだに」
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それに引きかえて妹のお玉さんは、眼鼻立ちこそ兄さんにているが、むしろ兄さんよりも大柄の女で、平べったい顔と厚ぼったい肉とをもっていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
占う男ははっきりした返事を控えているふうだった。その顔にはこの男にもやらぬ温かい愁いがあらわれ、生絹はその愁いに驚いて眼をとどめた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「これはね、昨日きのうある人の銀婚式に呼ばれて、もらって来たのだから、すこぶるおめでたいのです。あなたも一切ぐらいあやかってもいいでしょう」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
来会者にはこの瑞兆にあやかるように洩れなく「鶴の子石鹸」を贈呈するほか、夕陽新聞の半額購読券を配布する。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「そなたも父にあやからずばなるまい」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
歴史的伝統の道を外れたものとしての外道として、既成の権威にあやからぬものである限り権威なきものとして、そのような問題は見做され易いのが事実である。
イデオロギーの論理学 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
年端としはもゆかぬに亭主には死別しにわかれ、子持ではどうする事も出来ませんのさ、其の子供には名を甚藏と附けましたが、なんあやかったのか肩の処に黒い毛が生えて、気味の悪いあざがあって、私も若い時分の事だから気色が悪く
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「俺あ飲むよりあやかりてえ。」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
音楽上のユダヤ人らは、はずかしめの衣裳を着せられた後にそのすがたを焼かれていた。
それはミンナのすがたであったし、また肖であるべきだった。
どどいつ端唄はうたなら、文句だけは存じておりますが、といって笑顔になって、それはお花見の船でなくッてはうつりません。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紫の矢絣やがすり箱迫はこせこの銀のぴらぴらというなら知らず、闇桜やみざくらとか聞く、暗いなかにフト忘れたように薄紅うすくれないのちらちらするすごい好みに、その高島田も似なければ、薄い駒下駄に紺蛇目傘こんじゃのめそぐわない。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はじめ孫とも見えたのが、やがて娘らしく、妹らしく、こうしたところではふさわしくなって、女房ぶりもあわれに見える。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せめてはそれにアヤかるようにこうするのだと言うたと翁が語られたことがある。
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)