“肖通”の読み方と例文
読み方割合
にかよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本当はあの青年……呉一郎と君とが、瓜二つに肖通にかよっているのを利用してチョット君の頭を試験して見たんだよ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何處か俤の肖通にかよつた四十許りの品の良い女の顏が寫されてゐる。智惠子はそれに懷し氣な眼を遣り乍ら針の目を運んだ。亡き母!……智惠子の身にも悲しき追憶はある。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あの呉一郎と、この俺とはドウしても双生児ふたごとしか思えないくらい肖通にかよっているんだもの。おまけにあの呉モヨ子と、この絵巻物の死美人像とが、瓜二つどころじゃない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)