“ふさわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相応91.7%
4.8%
1.2%
1.2%
適好1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠近おちこちの森にむ、きつねたぬきか、と見るのが相応ふさわしいまで、ものさびて、のそ/\と歩行あるく犬さへ、はりを走る古鼠ふるねずみかと疑はるゝのに——
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
○帽子は既に述べしが如く洋服の形に従つておのおの戴くべきものあり。背広に鳥打帽を冠るはふさわしからず。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あなたはあなたの真価にふさわしい位置にはいませんよ。——そこで私はあなたに御相談があるんですが、私と一しょに仕事をしていただきたいと思って。
はじめ孫とも見えたのが、やがて娘らしく、妹らしく、こうしたところではふさわしくなって、女房ぶりもあわれに見える。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)