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『二少女』
ふりがな文庫
『
二少女
(
にしょうじょ
)
』
夏の初、月色街に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな吾妻下駄の音高く、芝琴平社の後のお濠ばたを十八ばかりの少女、赤坂の方から物案じそうに首をうなだれて来る。 薄闇い狭いぬけろじの車止の横木を俛って、彼方へ出ると、琴平社の中門の通り …
著者
国木田独歩
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
っしゃ
)
全然
(
ぱったり
)
宜
(
いけ
)
一寸
(
ちょ
)
仰
(
あおい
)
験
(
み
)
誰
(
どな
)
言
(
いっ
)
来
(
あが
)
香
(
こうば
)
点
(
つい
)
辺
(
ばた
)
御座
(
おす
)
否
(
いゝ
)
懸
(
かゝっ
)
甘味
(
おいしい
)
合
(
あっ
)
限
(
だけ
)
其方
(
それ
)
嗄
(
しわがれ
)
有
(
あっ
)
不審
(
ふしぎ
)
羞恥
(
はずかし
)
宜
(
いゝ
)
切
(
きっ
)
貧乏
(
まず
)
書
(
かい
)
俛
(
くゞ
)
開
(
あい
)
向
(
むかっ
)
含
(
ふくん
)
続
(
つゞい
)
如此
(
こん
)
寝
(
やすみ
)
扶助
(
みつい
)
悪
(
に
)
怒
(
おこっ
)
引
(
ひい
)
母上
(
っかさん
)
焼
(
やい
)
遇
(
あっ
)
或
(
もしや
)
復習
(
さらえ
)
病
(
やみ
)
立
(
たっ
)
多少
(
すこし
)
寧
(
いっそ
)
炊事
(
にたき
)
驚
(
おどろい
)
伝言
(
つたえ
)
長座
(
ながく
)
其様
(
そう
)
軒燈
(
がす
)
出入
(
ではいり
)
去
(
ゆ
)
可笑
(
かし
)
請求
(
たのま
)
彼方
(
むこう
)
喧噪
(
やかまし
)
経
(
たっ
)
安息
(
やす
)
黄
(
きば
)
曲
(
ゆが
)
暮
(
くらし
)
暫時
(
しばら
)
現状
(
ありさま
)
持
(
もっ
)
成
(
なっ
)
糊口
(
くらし
)
居
(
い
)
少女
(
むすめ
)
美味
(
いし
)
聞
(
きい
)
階段
(
はしごだん
)
香
(
におい
)
出
(
いで
)
如何
(
どう
)
奇怪
(
おかし
)
労働
(
ほねおり
)
多忙
(
いそがし
)
売
(
うっ
)
製造
(
こしら
)
長女
(
かしら
)
両腕
(
うで
)
付
(
つい
)
何卒
(
どう
)
見送
(
みおくっ
)
咲
(
さい
)
親密
(
した
)
髪
(
け
)
質物
(
しち
)
斯様
(
こんな
)
難
(
にく
)
煤
(
くす
)
障
(
さ
)
焼
(
やき
)
明白
(
はっきり
)
片
(
かけ
)
募
(
つのっ
)
何
(
なに
)