“扶助”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たすけ33.3%
ふじょ27.8%
ふじよ11.1%
たすく11.1%
たす5.6%
ふぢよ5.6%
みつい5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また患者くわんじやあし依然いぜんとしてもんにはえぬ。あさからひるまでる四十にん患者くわんじやに、奈何どうして確實かくじつ扶助たすけあたへることが出來できやう、故意こいならずとも虚僞きよぎしつゝあるのだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ふたたび家を東京にうつすに及び、先生ただちにまげられ、いわるるよう、鄙意ひい、君が何事か不慮ふりょさいあらん時には、一臂いっぴの力を出し扶助ふじょせんと思いりしが
探り看るに實に忠相ぬしが思ふに違はず腹黒はらくろにして品行ひんかう能らず天下の主個あるじと爲は更なり落胤らくいんとして所領しよりやうの少も宛行あておこなふて扶助ふじよする時は後に到りて徳川の爲に害を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あれが一人の母のことは彼さへ居ねば我夫にも話して扶助たすくるに厭は云はせまじく、また厭といふやうな分らぬことを云ひも仕ますまいなれば掛念はなけれど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
と、多治見の郎党は扶助たすけ合い、おもてもふらず斬り立てた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
申立るには非ず當時茂兵衞が身代あしく我等へ扶助ふぢよも難儀の樣子なり其上かく病身に相成手助てだすけもなしがたきによりせめいさゝかなりとも資本もとでたすけ度存ずるに付昔しかしたる利分と思ひ少々の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それも多少すこしは祖母を引うけた家から扶助みついでもらって僅かに糊口くらしを立てていたので、お秀の給料と針仕事とでは三人の口はとても過活すぐされなかった。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)