“一臂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぴ76.0%
いつぴ12.0%
いちび8.0%
いちぴ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうか諸君も共に、この文明的運動の新手あらてとなって我々の働きに一臂いっぴの力を添えられんことを我輩は希望してまぬ(拍手大喝采)。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
そのフレンドが僕の身をおもうてくれて、社会へ打つて出てさかんに働け、一臂いつぴの力を仮さうと言うのであつたら、僕は如何いかに嬉からう! 世間に最も喜ぶべき者はフレンド、最もにくむべき者は高利貸ぢや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私も人々の間にまじって一臂いちびの力をふるい一人の悪漢をじあげましたが、よく見るとそれは皮肉にも竹内だったのです。
暗夜の格闘 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
僕も田舎の静かな、平和な日のために、一臂いちぴの力を添えてやっても、毒にもなるまいから、——今日は一つ午後から出かけて行って、考えた理論を二つ三つやってみるとするかな