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一臂
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いっぴ
ふりがな文庫
“
一臂
(
いっぴ
)” の例文
どうか諸君も共に、この文明的運動の
新手
(
あらて
)
となって我々の働きに
一臂
(
いっぴ
)
の力を添えられんことを我輩は希望して
已
(
や
)
まぬ(拍手大喝采)。
吾人の文明運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
その節は、亡父の
誼
(
よし
)
みもあり、東海道愛好者としても
呉々
(
くれぐれ
)
も
一臂
(
いっぴ
)
の力を添えるよう主人に今から頼んで置くというのであった。
東海道五十三次
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
願わくば再びこの地に来り日本仏教とチベット仏教との協同和合に
一臂
(
いっぴ
)
の力を尽し、幸いに世界仏教の基礎となるを得ば誠に愉快の事である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
自分は決して浮きたる心でなく
真面目
(
まじめ
)
にこの少女を敬慕しておる、
何卒
(
どう
)
か
貴所
(
あなた
)
も自分のため
一臂
(
いっぴ
)
の力を借して、老先生の方を
甘
(
うま
)
く説いて貰いたい
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「どんな内容か、お
差支
(
さしつか
)
えなければ、話して下さらぬか。また場合に依っては、吾々のようなものでも、
一臂
(
いっぴ
)
のお力になる折がないとは限りませぬ」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
もて
頭
(
アタマ
)
くだしに評し去るは
豈
(
あに
)
に心なきの極ならずや我友二葉亭の
大人
(
うし
)
このたび思い寄る所ありて浮雲という小説を
綴
(
つづ
)
りはじめて数ならぬ主人にも
一臂
(
いっぴ
)
を
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
予
再
(
ふたた
)
び家を東京に
移
(
うつ
)
すに及び、先生
直
(
ただ
)
ちに
駕
(
が
)
を
抂
(
まげ
)
られ、いわるるよう、
鄙意
(
ひい
)
、君が何事か
不慮
(
ふりょ
)
の
災
(
さい
)
あらん時には、
一臂
(
いっぴ
)
の力を出し
扶助
(
ふじょ
)
せんと思い
居
(
お
)
りしが
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
そして初めて弟に
一臂
(
いっぴ
)
の力を
仮
(
か
)
すことのできる機会の来たことを悦んで、希望に満ち満ちて翌朝東京へ発った。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
南条力の主義や主張に共鳴して、
一臂
(
いっぴ
)
の力を貸すということであればまだ名分もあるが、事実は、どう言っても女のためであるのを争うことができません。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と頼むと、一力は
一臂
(
いっぴ
)
の力をかして彼をこの地に住みつかせて以来、何かと彼に目をかけてやり、その気の毒な立場をよく了解しているから、甚だ哀れに思って
明治開化 安吾捕物:09 その八 時計館の秘密
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
もうこうなった以上は、すべてのことを打開けて、彼女のために
一臂
(
いっぴ
)
の力を致そうかとも思いはじめた。
好色破邪顕正
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
むしろ書を
抛
(
なげうち
)
て
一臂
(
いっぴ
)
を政治上に振うに
若
(
し
)
かずとて、壮年後進の学生は争うて政治社会に入らざるはなし。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私は冷然としてお前の惨死を見守ってこそいるだろうが、
一臂
(
いっぴ
)
の力にも恐らくなってはやらないだろう。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
願はくは
一臂
(
いっぴ
)
の力をかされよといふ。これも一理あり。今更ぐず/\言ひても仕方なしとて、一呼して城を抜きたり。その後、天庵は一度小田城をとりかへしたるが、再び三楽に取られたり。
秋の筑波山
(新字新仮名)
/
大町桂月
(著)
一臂
(
いっぴ
)
の力を添えられんことを求めしかば、
件
(
くだん
)
の滑稽翁
兼
(
かね
)
たり
好事家
(
こうずか
)
、手足を舞わして奇絶妙と称し、
両膚
(
りょうはだ
)
脱ぎて向う鉢巻、用意は
好
(
よ
)
きぞやらかせと、
斉
(
ひとし
)
く人形室の前に至れば、美婦人正に刑柱にあり
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
爾来
(
じらい
)
別に交際を進めるという事もなく数年を過ぎ、明治二十一年に至って初めて我輩も君の事業に対して及ばずながら
一臂
(
いっぴ
)
の力を添える様な関係になった。
新島先生を憶う:二十回忌に際して
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「おい、そんなに僕を
侮辱
(
ぶじょく
)
しないで呉れよ。君がその気なら
憚
(
はばか
)
りながら
一臂
(
いっぴ
)
の力を貸す決心でいるんだからね」
越年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「いや、このたびの、御合戦には、及ばぬながらも、佐々成政、北陸にあって、
一臂
(
いっぴ
)
のお味方はいたしておる。さきに、その由は、徳川どのへ、
密
(
ひそ
)
かに、密書いたしておいたが」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「持つべきものは友だ。よく来てくれた。どうか
一臂
(
いっぴ
)
の力をかしてくれ給え」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
臂
漢検1級
部首:⾁
17画
“一臂”で始まる語句
一臂人