“斉”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
ひと66.3%
せい16.1%
ひとし9.5%
ととの4.5%
ヒト1.0%
さい0.5%
とゝの0.5%
0.5%
セイ0.5%
トヽノホ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可懐なつかしい、恋しい、いとおしい、嬉しい情を支配された、従姉妹いとこや姉に対するすべてのおもいを、境遇のひとしい一個蝶吉の上に綜合して
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、谷将軍のすがたに向って、婦人たちは一せいに両手をつかえていたから、鶴子夫人も良人の中佐へひとみを上げていられなかった。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の電鈴でんれいを鳴して、火のそばに寄来るとひとしく、唯継はその手を取りて小脇こわきはさみつ。宮はよろこべる気色も無くて、彼の為すに任するのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
これをもって考うるに、ひっきょう一身を修め一家をととのうるは、国を治め天下を平らかにするゆえんである。大学にいう
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
唐ノ頃、トウアリ、先主ノツカアバク。トウ数名。ヒトシク入リシニ、人アリ、燈下ニ対シテヲ囲ムモノ両人、側ニ侍衛ジエイスルモノ十数名ヲ見ル。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
罪も汚れも一さい
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
放蕩なる快楽は飲宴好色なり、着実なる快楽は晏居あんきよ閑楽なり、熱性ある快楽は忠孝仁義等の目的及び希望なり、誠実なる快楽は家をとゝのへ生を理するにあり。
言われる。……では、お話し申すことにいたす。……しかし、これは々しい国の秘事でござるによって、人に聞かれてはならぬ。近くに人がおらぬか、ちょっと見て下され
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
新しいセイ紈素ガンソ(真白い練絹)の鮮潔霜雪のようなものを裁って合歓の扇となす。
とりおける椽※タルキは、此家長の御心のトヽノホりなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)